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内容説明
まっすぐ伸ばしても3.5センチ。小さな蝸牛はナノテク満載の超細密測定器! 雑音の中から声を聞き分け、音楽に感動する。原子1個分、約0.003度の傾きを感じる有毛細胞。ヘッドホン難聴やめまい、メニエール病。精神をも蝕む、耳鳴や幻聴。あらゆる耳の不思議を科学する。(ブルーバックス・2014年10月刊)
目次
はじめに
第1章 聴覚ってなんだろう
第2章 耳はなぜ耳の形をしているのか
第3章 聞こえの不思議
第4章 病気からみた耳
第5章 耳垢と耳掃除の科学
おわりに
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
16
耳に関する事を、仕組みから病気、掃除に関する事まで集めて解説した本。何となく知っていた事もあったけど、知らなかった事も多かったです。耳掃除、確かに耳かき棒でするのは危ない気がする...そしてそんな妙な(?)事をやっているのは日本人だけであるらしい... (驚)2015/03/28
RmB
14
耳掃除より、部屋の掃除をしたほうが良いということのようです。2017/02/17
アルカリオン
3
4章まではやや退屈だが堅実で勉強になる。5章で耳掃除の話になり、やや脇道的話題かなと思いながらも面白く読んだ。後書きによると著者は元々「耳掃除」の本が書きたかったが編集会議で耳全体の話になったらしい。道理で5章に力が入っているはずだ(笑)▼外耳道へ昆虫が入ったときに耳内へ明かりを入れるのは逆効果の場合がある。耳に入った昆虫が蛾などであれば有効だが、ゴキブリやクモはむしろ奥へ潜ろうとしてしまう。昆虫が外耳道へ侵入してしまった場合に最も効果的なのは耳にオイルを注ぐことである。普通の食用油でよい。(p177)2018/05/25
乱読家 護る会支持!
3
耳の自浄作用で、耳垢は自然に排出されるので、耳かきは、医学的には不要(高齢者は必要)。耳垢は本来は耳に入った虫から外耳を守るため。湿った耳垢は縄文人(原住民)、乾いた耳垢は、弥生人(渡来人)。脳と耳の相互連携処理で、言語、音楽、自然の音、雑音を認識し、聞き分ける。耳はすませるが、目はすませない。時間情報、運動神経には、視覚より聴覚が敏感。人は小さな音が聴こえないが、大きな音も聴こえないので、難聴者に大きな声で話しかけたらダメ。などなど。。。複雑な耳の仕組みが、少しだけ解るかも2015/01/23
おだまん
3
分かりやすくて読みやすかった。耳かきは気をつけよう。2014/11/16