講談社文庫<br> 覇王の死(上)

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講談社文庫
覇王の死(上)

  • 著者名:二階堂黎人【著】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 講談社(2015/06発売)
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  • ISBN:9784062931090

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内容説明

能登半島の最北部にある眞塊谷を支配する邑知家。『日本書紀』にも登場するほど古い豪族の末裔とも言われる名家の当主・邑知大輔は、戦時中は軍部にも影響力を持っていた大富豪。この家を乗っ取ろうという謎の弁護士の悪巧みによってひ孫の花婿候補に仕立てられた青木俊治は、途轍もない惨劇に巻き込まれる!

目次

第一部 暗黒への扉
第一章 猟奇の扉
第二章 悪魔の計画
第二部 ニューホーリー村殺人事件
第一章 ケネスの不安
第二章 沼のほとりの悲劇
【サイモン・ペックの書き散らし】
第三章 巨木の磔刑
第四章 疑惑の数々
【シルビア・マレーの独り言】
第五章 〈クンダリー〉の洞窟
【ジム・コスナーの場合】
第六章 遺された日記
第三部 〈魔界谷〉の〈蛇神屋敷〉
第一章 〈魔界谷〉の眞塊村
第二章 〈黒屋敷〉の中
第三章 杏香との関係
【ユージン・ボーデンの悲劇】
【キンバリー・ローガンの絶望】
【サイモン・ペックの顛末】
第四章 〈眞塊谷〉の伝説
【ケネスの恐怖と確信】
第五章 財宝の新たな手掛かり
【村長と牧師の会話】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

320
もはや黎人君が作者と同名の語り手である意味は一切無く『双面獣事件』と同様の多人物で視点が細かく切り替わっていく手法がとられたまま上巻では二階堂家の登場無。ニューホーリー村の事件に関しては、他のレビューにもあるように島田荘司っぽさを強く感じる。しかし、この手の事象を本格の俎上に上げてしまうと、不可解な出来事ほど真相は限定されてしまうので、おそらくこの事件もこの辺りのオチに着地するんだろうなという予想がついてしまう。裏切ってくれる事を期待したいが、もしそうなら刊行当時もっと話題になっていただろうな…とも思う。2017/09/13

マッちゃま

21
魔王ラビリンス編。ちょっと興醒め気味で上巻を読了。随分と前作で「エライもん読んだなあ〜」感を持ってまして「オイオイまたかよ〜」的な雰囲気が満ち満ちております。いやこの「またかよ感」が引っくり返る様な展開がベスト オブ ベストなんですけど、まあ〜ラビリンスなんでソッチは期待せず別の何かで驚かせてもらえたらと思っています。とりあえず…なんて言うと変ですが、ヤッパとりあえず(笑)下巻へGOしちゃいます。2018/12/22

勇波

20
ラビリンス編もいよいよ大詰め?!どのような状況で蘭子様は登場するのか?ワクワク感がハンパない★2021/08/22

ヒロユキ

19
前半に蘭子&黎人に出番がないのがもはやシリーズ定番のお約束になりつつあるのか(笑)やはり他の人の感想にも書かれている通り、読んでいて雰囲気的に横溝正史、島田荘司あたりが思い浮かぶ。2015/07/22

LUNE MER

16
作中で登場人物の口を借りて「カフカの城のKの気分」とやたらと連発しているが、今回はカフカと2000年以降の島田荘司の作風で書きたかったのだろうか。特に未完の大作「城」をあからさまに押し出してくるあたり、話は長いけど納得いくラストにする保証はしないという前言い訳をしてる?とすら勘繰りたくなる。容疑者Xを本格としてカテゴライズすることには納得いかないと息巻いた著者にとっての「本格とはこういうやつ!」という回答としてどうなるのか別の意味でハラハラしながら下巻へ続く。ちなみに二階堂兄妹はまだ登場せず。2022/05/11

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