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内容説明
かつて日本は「技術立国」と称され、世界中から注目を浴びていた。ところが日本の技術文化の象徴である「ものづくり」に足を引っ張られる形で世界が推し進めるシステム化に乗り遅れてしまった。いったい、日本の科学技術はかつてのように世界を制することができるのだろうか? その鍵を握るのが「システム科学技術」。「ものづくり」に固執しない、柔軟な発想力に日本の未来がかかっている。(ブルーバックス・2015年5月刊)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
13
システムとは何か、その重要性は?そして日本の状況は?という疑問に答えてくれる本。日本では「ものづくり」が重要と言われ続けているが、もちろんそういう個々の要素の重要性はあるものの、それは既に世界最高水準にあるものも多い。一方、それを組み合わせる「システム」という考え方が浸透しておらず、その重要性も軽視されている。。。というのがこの本の主張。なるほどねぇ...という感じでした。2017/07/04
オザマチ
13
部品・要素レベルの製品作りを越えたシステム化の話。規格の標準化に携わる必要性や、社会の要求に対して経営者がアンテナを張ることも必要。2015/07/17
しゅわっち
9
日本は、システム構築後進国である。日本でシステムがうまくできた例は、使う立場で作ったように感じた。コマツとトヨタの作ったシステムは、作る側で成功した珍しいシステムに感じた。やはり、システムは、一神教の教えが馴染みやすく、八百万の国には、統一した考えが浸透しにくいように感じます。第2次世界大戦のとき日本は、違う種類の潜水艦を作った。アメリカは、同じ潜水艦を作った。個人的に宗教による価値観の影響はあると思います。、2019/02/27
たー
9
最終章以外は目新しいことは書いてなかった。2015/07/13
Lila Eule
5
プロダクト単体に固執してプロセスのスコープを吟味せず、的はずれの性能に自己満足して社会経済から遊離して漂い始めた技術者と学者と技官が多かったのか?日本の弱点は技術の実戦投入の実証吟味、兵站、運用の科学的立案が劣っていることは知っていた筈ではなかったのだろうか?と思ってしまう。2015/06/18