SB新書<br> 「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質

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SB新書
「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質

  • 著者名:松本利秋【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • SBクリエイティブ(2015/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797381429

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内容説明

●世界のホンネがわかる「逆地図的視点」のススメ!

地図はついつい自国を中心に見てしまいがちである。
しかし、地図の向きを柔軟に変えて世界を眺める癖をつけることで、
実は世界の本当の姿がより見えやすくなるのである。
この本では、地図の東西南北の向きを柔軟に変え、
焦点となる場所が目立ち、本質が理解しやすい向きから、
現代起きている問題や過去から引きずっている問題を
地政学を援用しながら俯瞰していく。

たとえば、中国を中心に、
南北を逆さにした地図を見ることで、
中国が日本列島や島々に取り囲まれていることがわかり、
何とか出口を探そうとする戦略が理解でき、
尖閣諸島の問題などの本質がつかみやすくなる。

ほかにもロシア、中東、イスラム国、アメリカなどをめぐる
最近の情勢や各国の戦略などの本質をつかむことで、
今後の日本が歩むべき方向性がわかるであろう。

「まえがき」より
 日本を中心にした地図を見ると、日本を囲む広大な海から、豊かな恵みを受けている姿が見えてくるだろう。
 ところが、中国を中心にした地図で、南北を逆さまに見れば、中国は日本列島とそれに繋がる島々にグルッと取り囲まれている姿が見えてくる。中国は長い間、北方からの異民族の侵略に関心を向けていたから、この事実にはあまり重きを置いてこなかった。
 中国が二十一世紀に経済成長期を迎えると、広大な国土の一三億人以上の国民の生活を賄うために、海を意識しなければならなくなった。製品を輸出したり、原材料やエネルギーを輸入するには、自由に動ける海の道を確保しなければならない。
 そう考えれば中国大陸を取り囲む日本列島の存在が疎ましく見え、何とか出口をと探すと、絶海に浮かぶ小さな尖閣諸島が目に入ってくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

15
地政学:大陸国家(ランドパワー:ロシア、中国)の膨張を抑止する海洋国家(シーパワー:アメリカ、イギリス、日本)。ハートランドを包囲するリムランド、ヒンターランド。【ロシア】欧州(ナポレオン、ヒトラー)による侵略のトラウマ。ウクライナでロシアとEUのせめぎ合い。アジアに突破口を求め中国に接近。【中国】海洋進出。南シナ海:中国の赤い舌。インド洋:中国の真珠の首飾り戦術vsインドのダイヤのネックレス戦略、日本のシーレーン。重なる不安の弧と自由と繁栄の弧。【ダイヤモンド戦略】日本、ハワイ、豪州、インド。2019/06/23

ぴーたろー

8
移り変わる国際関係の理解の助けになる。 またあらためてよみたい。2017/08/25

ふぇる(甘時雨)

6
主に西方ロシア、南沙群島から始まり、アジア掌握を狙う中国、イスラム国、アメリカ軍事事情のお話。地政学を軸にしてわかりやすく分析、解説されています。全章を通して東西対立が未だに尾を引いていることが色濃く伝わってきました。地政学と言いながら、やはり歴史は無視できないようです。読んでいて一番感じたのは「どの国も自国が一番可愛いんだな...」ですね。難しいけど協力と慈善で平和を実現してほしいものです。各章、日本と必ず結びついている、ということで改めて世界に目線を向ける良い機会になりました。2016/03/15

in medio tutissimus ibis.

5
逆さ地図自体は概ね「中国から見たら海洋進出に日本が凄い邪魔」と言うネタ以上のものではないのだけど、その中国が歴史的には北方騎馬民族へ備えるランドパワーであったのが、イギリス日本と敗戦したトラウマと急成長によるエネルギー輸入構造によりシーレーンを重視するシーパワー的な性質を持つに至ったのを「地図をさかさまに見るようになった」と表現したのは中々粋な言い回しだと思う。また、地政学の本では渇愛されがちな歴史的経緯なども踏まえた各国の政策や政情の解説がなされていて面白かった。中国からも領土ギったとか李承晩は狂犬か?2019/09/13

Kumisuke92

4
ロシアに関する分析がわかりやすい。ウクライナ問題は、冷戦終結後からの欧米によるロシア包囲戦略の到達点である。豊富な資源が狙いなのだろうか、ロシア勢力圏での革命を裏工作し親欧州政権を樹立してきた欧米。ウクライナの政変劇にも深く関与。追い詰められたロシアは、国家資本主義体制によりグローバルマネーから資源を守りながら、中国、北朝鮮などへのアジアシフトをおこなっている。が、ロシア自体が、資源の呪いという歪な経済に陥っている中で国際競争力が低下し突破口が見えない状況だという。2015/11/21

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