内容説明
心がほっこり温まる「おいしい」食エッセイ。
人気マンガ家として超多忙な日々を送りながらも、「子どもの朝食・お弁当・晩ご飯はほかの人にゆだねず、自分でつくろう」そう決心し、30年以上も実践し続けた柴門ふみさん。仕事を5時に切り上げ、猛スピードで帰宅してつくった日々のレシピと、レシピにまつわる思い出やエピソードが綴られます。
学生時代、自炊を始めたころの思い出を綴った「キャベツと貧乏暮らし(キャベツとソーセージのスープ煮)」、子どもたちから大絶賛された料理が実はテレビの料理番組からヒントを得た超簡単レシピだったという「料理番組に教えられて(カレーケチャップ味のドリア)」、苦手な圧力鍋を克服した「圧力鍋格闘記(筑前煮風豚の角煮)」など、どのエピソードからも柴門さんの料理へのこだわりと家族の笑顔が見えてきます。
巻末の「柴門流おうちごはんレシピ」では、家族と食べたい一品が見つかること間違いなし。おいしくてあったかい、家族の存在、おうちごはんの魅力を再確認させてくれるハートフルエッセイ集です。
心もおなかも満たされる大満足の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつこ
12
久しぶりに楽しく読めたサイモンさんの食のエッセイ。ご主人の弘兼さんの食の好みも満載で夫婦であっても異なるところが(逆に)共感・好感する。外ご飯より家ご飯のほうが気を使わない「お母さんのご飯が食べたい」と言う子供たち、家庭料理の良さは時間が経たなければわからないものだと感じた。2016/09/18
Iso
10
夫婦とも超売れっ子漫画家さん。ご飯作り、こんなに頑張ってたんですねぇ。あとがきにある頑張り過ぎない、ほどほどにの言葉に納得です。2015/05/18
ミキティ
5
著名なご夫婦なので、さぞかしセレブなごはんを召し上がっているかと思ったら、普通にスーパーで買い物して、仕事が忙しいのにもかかわらず、家族のために、家族のことを思いながらおいしいごはんを作っていらっしゃったのですね。試行錯誤、失敗談、カロリー、ダイエット・・あるあるな話ばかりで共感と親近感。お話を書く方のエッセイは、言葉巧みでどんどん引き込まれますね。柴門流レシピがたくさん紹介されていたので、早速作ってみよう🎵2019/05/29
貧家ピー
5
4年間のESSE連載のイラストエッセイ、レシピ付。 5時半に起きて作ったお弁当の数々や一汁四菜の数々。やり始めるととことんやらないと済まない性格とのこと、 「頑張りすぎないこと」が読者に伝えたい事。 徳島の干しエビを買ってきたい。2018/12/22
きりぱい
5
麺つゆや市販のたれなんかもじゃんじゃん使っているけれど、外で食べた味を再現しようと工夫したり、とにかく食事は家で作って食べさせようと頑張る人だった。思春期で反抗期の子供たちがろくに口をきかなくても、朝早くからお弁当を詰め、三食作る。仕事をしている母なら皆していることだろうけれど、ことさらこの漫画家夫婦ということでその食事情が見えるのも面白い。今じゃ独立した子供から「お母さんのごはんが食べたい」と言われたりするそうで、面倒くさいなあと思いつつ、ニヤニヤしてしまうとかわかるなあ。2015/07/18