角川ホラー文庫<br> なぞとき紙芝居

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角川ホラー文庫
なぞとき紙芝居

  • 著者名:中村ふみ【著者】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2015/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041023266

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内容説明

高校生の木崎奏が出会ったのは、今どき時代錯誤な紙芝居屋の御劔耕助。見た目も中身も昆布のようにゆらゆらした昼行灯風味の耕助が作る紙芝居は、バッドエンドばかりで観客に大不評というシロモノで……?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

102
母の代理で町内のお祭りの手伝いに行く高校生男子木崎奏っていい子やん。その時、御劔耕助に紙芝居を依頼したがこれがリアルホラーだった。彼はバッドエンドしか作れないらしい。廃墟病院で肝試しする兄弟を助けたり、祖母を失い引きこもりの祖父を元気にするも無霊能力者すぎる御劔に笑える。幼き祖母と沼の龍神の話や、吉田さんと幽霊少年など秘めた謎を解く紙芝居なんてむしろホロっときた。奏との出会いが御劔を変えたのかな?ただの店子関係ではない沙弥子との過去も知りたいし、憑依体験できる大野百合先生って一体何者?続編手に入れなきゃ!2018/08/23

はつばあば

53
昭和の田舎を思い出すような設定の町で、着流しの紙芝居屋と出会った律儀な高校生とのお付き合い。かいが進むにつれて味わいのある内容に仕上がっていく。いまどきの親や子供はスマホやゲームに夢中で、こういう人付き合いはしないだろうからSNSとかで誘い出される・・。人情モノと言うのか軽い目ホラーがほっこりします。次巻へ2019/12/28

ううち

34
初読み作家さん。紙芝居屋の御劔さんと爽やか男子高生の奏くんの掛け合いが楽しく、舞台設定なども好み。奏くんのおばあちゃんのお話はホロリとさせられました。幽霊も出てくるけど全体的に優しい感じで読みやすかったです。御劔さんの正体がまだまだ謎なので、続きも是非読みたい!2016/02/25

ゆきちん

30
「裏閻魔」の作家さん。現代物。4つの連作短編。タイトルに「なぞとき」とあるけどそうでもなく。ホラー文庫だけどそうでもなく。(心霊程度)人情人助け物、くらいが一番しっくりくるかも。男子高校生の奏とバッドエンドしか描けない紙芝居屋の御劔さん(30半ば)のコンビの日常で起こるあれこれ。いい話系。最後の話はバッドエンドでもなく、ちょっとグッときたけど…えー!これで終わり?謎がいっぱい残ってるやーん!と、調べてみたら、これシリーズで絶賛続きます。だった様子。まだ終わってないし、手を出すのが早かったかも…2016/05/25

瀧ながれ

29
四つのエピソードが収録されているのだが、幽霊が「いるのかいないのかはっきりわからないけど怖い」から始まって、「ものすごくクリアに見えるけど、怖いというよりいじらしい」で終わる、なんか不思議な怪異譚でした。不思議なといえば主人公の高校生も、語り手の位置付けなので常に登場してるけど、なんかの役に立ってる感じではなく、完全なる目撃者に徹しているので、紙芝居屋の隣に立つという状態がこれからなにかの意味に変わるのかどうなのか、気になりました。…カバー画の紙芝居屋、かっこ良すぎるよなァ(笑)。2017/03/20

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