幻冬舎文庫<br> 傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

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幻冬舎文庫
傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった

  • 著者名:小野美由紀【著】
  • 価格 ¥606(本体¥551)
  • 幻冬舎(2015/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344423046

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内容説明

過剰すぎる母、自傷、パニック障害、就活失敗、女もこじらせ気味……
問題てんこもり女子、再生なるか!?
生きる勇気が湧いてくる、強烈自伝エッセイ。

過剰に教育的な母に抑圧され、中3で不登校。
キラキラキャンパスライフに馴染めず大学も仮面浪人。
でも他人から見てイケてる自分でいたくて、
留学、TOEIC950点、ボランティア、インターン等々。
無敵のエントリーシートをひっさげ大企業の面接に臨んだ。
なのに、肝心なときにパニック障害に!
就活を断念し、なぜかスペイン巡礼の旅へ――。
つまずきまくり女子は、問題の本質と向き合えるのか?
衝撃と希望の人生格闘記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

271
いろいろ難儀なお嬢さんが就活に失敗したり母親と大喧嘩したりスペイン巡礼の旅に出たりして、なんやかんやしてなんとなかったエッセー。よくある話であるといえばよくある話なのだが、この内容が本として成立するのはひとえに著者のみずみずしい感性と言葉選びのセンス、そして構成力の賜物だと思う(構成は編集者がしたのかもしれないけど)。話の内容は重苦しいけれど、あまり重苦しくなり過ぎないバランス感覚も良好。まだ著書は少ないようだが、ちょっと期待したい著者。2016/03/01

lily

107
等身大の自分があるけれど、肝心な恋愛とか男性関連のことにはチラ見せ程度だから痒くなってきて少し狡いかな。人が一番救われることは巡礼の旅でも銭湯でもなくて愛であるはずなのに。メンヘラでも決意一つでどうにでもなるよね。社会が求めるものは元々持っている人だから。それでも著者が気になって小説まで注文してしまったよ。傷みを知っている人にはダイブされる。2020/08/19

たる

48
「他人の幸せを勝手に自分のものさしで測ってしまう鈍さは暴力だ。(略)鈍くなることで自分を守らないと、生きていけない。人はもろい部分を見せまいと、ものさしを振り回す。(略)他人のことはどうでもいい。ものさしは自分の背骨だけ。」誰しも他人にものさしを当てて自分を誤魔化した経験があるはず。こういう「多くの人が気にしてはいるけどなんとなくそのままにしている」ことに気づけるのは著者の言う通りネガティブの力なんだろう。自分の外側から声をかけてくれる本。僕のバケツの綺麗な一滴になった 。2015/10/22

(も´・ん・`ち)

43
頭の良さと行動力は無いけど、 私は境遇や捻くれた思考が小野さんに似てるなと思った。失敗しても不満があっても、自分がしたいことを目指せられる主人公が羨ましい。もっと素直に前向きになれば、精神的に成長できるかな。読後は少し心が晴れてデトックスした感じがします。2015/04/05

おいしゃん

37
屈折し、パニック障害のため就活もうまく行かず、就職という波に乗れず、スペインの巡礼道を歩き通した著者。生育環境がかなり特殊なので、全部が全部参考にはならないが、いろんな生き方があるのか、と少し肩の荷が軽くなるエッセイ。2017/09/08

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