内容説明
「……なぜこれほどの長期間にわたって、ハプスブルク家が君主の座を保持できたのか。運と結婚政策だけで650年間も、皇帝の冠をかぶっていられるとは考えられない。この間、戦争はできるだけ回避したとはいいながら、帝国の屋台骨が根幹からゆさぶられる宗教戦争や近隣諸国との戦いを何度もくぐり抜けている。この一族の栄華を可能にした一要素として<食>があげられるのではないかと思う」(はじめに より)結婚政策で版図を拡大したハプスブルク家が健康・長寿を維持できたのは偶然だったのか?彼らは何を食べて長く歴史に足跡を残すことができたのか?これまで語られなかったハプスブルク家の歴史に「食」から迫った力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぃ
11
食べ物やお菓子の名前をネットで調べながら読みました。勉強となる一冊です。2022/09/06
ちぃ
6
ブリオッシュ(小ぶりな山形パン)。ハプスブルク帝国の宮廷では相次ぐ戦乱のさいに宮廷の銀食器をい潰したとか。2023/02/07
チェコ
4
美味しそうだけど、超高カロリー。エリザベートの肉ジュースは度肝を抜かれました。スイーツの写真がもっとたくさんあれば良かったな!2013/10/18
takakomama
3
ハプスブルク家の食事や晩餐会のメニューの品数と肉料理の多さに驚きました。皇帝たち、特にマリア・テレジアの食欲がすごい! 食器やテーブルクロス、ナプキンの使用量も桁違いです。 2019/11/19
ぞるば
3
おもいのほか歴史の本で勉強になりました。巻頭の写真がしょぼくておいしそうに見えない。写真の技術はともかく、解像度が低いものがあって、それはどうかと思う。モノがないから仕方ないのかもですが、結局どういう食事風景だったのかはよくわからなかった。しかし、オリオ・スープのすごさはよくわかりました。あと、みんな甘いものが好きだったこと。当時のレシピの分量は過剰だったこと。それから、カトラリーやナプキン、クロスの話も面白かった。2017/07/02