内容説明
日本の元祖エコノミストが解読する、世界の動き方! エコノミストならではの歴史を読み解く着眼点――経済合理性があるかどうか、物量の規模や経済指標などを駆使して世界史のダイナミズムに迫る。未来を読みとおす卓見は、歴史への正確な理解から生まれる!◆元祖エコノミストが解読! 20世紀の歴史を読み解き、国際社会の変化を大胆に見通す!◆20世紀は、苛烈な戦争の世紀でもあった。二度にわたる未曽有の世界大戦、そして国家総力戦としての「冷戦」。こうした過去の戦争がなにを発端とし、どのような経緯でいかにして終わったのか。これを正しく理解することで私たちは失敗を避けるための賢明な選択ができる。残念ながら学校で教わるような暗記主体の歴史教育、記憶力を問うテストでは、歴史の大局観を養うことはできない。いまを生きる私たちにとって意義があるのは、歴史の大きな流れをつかみ、その背景を丹念に読み解く力にほかならないからだ。「歴史を役立てて、未来を予測すること」――そのための必須教養を伝授する!◆日本の元祖エコノミストが解読する、世界の動き方! エコノミストならではの歴史を読み解く着眼点――経済合理性があるかどうか、物量の規模や経済指標などを駆使して世界史のダイナミズムに迫る。未来を読みとおす卓見は、歴史への正確な理解から生まれる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
5
実績をアピールする手前味噌な記述に目をつむれば内容は面白いです。市場の大きさ・領土の大きさが生命線の中国が容易く分裂するとは思えないですが権力闘争は表面化しそうですね。2015/07/10
今野 富康
3
割と残念な内容だと思った。最初から、安保法制を擁護する目的で書かれているので、情報が偏っている。歴史の本を読むなら、史料を元に事実が書かれたものにするべきだと痛感しました。意見が事実として書かれている本を読んでもあまり考える糧にはならないからです。その意味では勉強になりました。2015/09/17
Lila Eule
3
著者の『大破局の「反日」アジア、大繁栄の「親日」アジア』も明快でしたが、本書もわかり易く納得させられました。30年前にソビエト軍の一線の兵士と武器の実態から国家としての危うさを予言した眼力は、もう80才をとうにすぎておられますが、いまだ衰えずと感心しました。人民解放軍、中国経済、中国共産党を正しく理解できた気がします。遅かれ早かれ北朝鮮が中国に見捨てられて崩壊し、その後2年で中国が崩壊するとの予言は、迫真です。そして、日本は、中韓に巻き込まれず静観せよ、連邦国家、民主国家になるまで待てとの警告も得心です。2015/01/18
hotate3107
2
歴史に疎いのですが、幼女戦記を見ているうちに興味をそそられ読んでみました。あのシーンはここで説明されてることかななどの不純?な読み方でしたが楽しめました。2017/03/14
がんぞ
2
エコノミストとして現場を視察した著者によれば、多言語国家である中国は連邦制が好ましく、イデオロギー的に共産党支配をしている政治的無理、例えば北京の深刻な大気汚染に妥当な対策である日本の環境技術導入は「メインテナンス面で日本に命脈を握られる」から退けている。北朝鮮、張成沢粛清は瀋陽軍区との絶縁で今後習近平と対峙だが関係は冷え切り「遠くないうち」崩壊、と予測。さらに中国の経済危機も。ミリタリーにも造詣深く、「人民解放軍は張り子の虎」と看破。第一次大戦で敗れたのはリーダーシップがとれなかった君主国と分析、日本も2015/09/10