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内容説明
「都会は,玄関から一歩出っと金かかるべ.ここは一歩出っと,晩のおかずが採れるんだ」――古来,素朴な自然が残る各地の集落を訪ね,自然と共につつましやかに暮らす人びとの日々の営み,身近にある「幸せ」の姿を,さり気ない写真,飾り気ない言葉でそっと伝えます.そう,ふつうの暮らしこそがいい人生!カラー写真多数.
目次
目 次
はじめに
巻頭地図
春
玄関から一歩出っと晩のおかず(福島県・大沼郡会津美里町)
* 秋津ミサヲさんの「こづゆ」
谷間の村と熊と犬の物語(福井県・今立郡池田町)
* 藤田キクエさんの「ウドの煮しめ」
カイニョが守る水と緑の宇宙(富山県・砺波市)
* 「ホタルイカの辛子酢みそ和え」
氷河期から舞う白い蝶(広島県・山県郡北広島町)
夏
時々ご先祖様が帰ってくる(島根県・仁多郡奥出雲町)
腰伸ばし棚田見守る母(滋賀県・東近江市)
小川の上と下で皿洗いしながらお喋り(神奈川県・愛甲郡愛川町)
* 沼田イトさんと大野松子さんの「煮込みうどん」
望遠鏡で対岸の安否知る棚田村(高知県・長岡郡大豊町)
巡礼路に梅の実落ちて香を放つ(埼玉県・秩父郡小鹿野町)
宮司さん笏に米のせ家運を占う(山口県・周南市)
秋
先人の汗で田を拓く(熊本県・上益城郡山都町)
茅の高原を守る四十二世帯(奈良県・宇陀郡曽爾村)
窓から顔出して友待ちわびる(岩手県・盛岡市玉山区)
山に抱かれた「おごさま」の里(茨城県・つくば市)
* 松崎志津子さんの「すみつかれ」
古代米の藁でなう大しめ縄(佐賀県・佐賀市三瀬村)
* 仲良し四人の「かけ和え」
冬
天筆の炎と男衆の竹打ち(秋田県・仙北郡美郷町)
* 山口スガさん・伊藤タカさんの「鱈っ子のほろほろ」
藁の鍾馗様が春掘り起こす(新潟県・東蒲原郡阿賀町)
鬼なく豆なく心経で心一つ(兵庫県・宍粟市波賀町)
十五夜の月が見守るリンゴ村(青森県・弘前市旧相馬村)
* 大澤ハキさんの「けの汁」
白く輝く割干し大根(宮崎県・東諸県郡国富町)
* 渡辺きみえさんと仲間たちの「ネリクリ」
あとがき
感想・レビュー
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kinkin
壱萬弐仟縁
なにょう
たらこりっぷ
おせきはん