岩波新書<br> 女の一生

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岩波新書
女の一生

  • 著者名:伊藤比呂美
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 岩波書店(2014/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004315049

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内容説明

「月経とは?」「摂食障害について教えてください」「セックスが苦痛です」「むなしくてたまりません」「子どもがひきこもっています」「別れたい」「恋をしました」「一人で死ぬのが怖い」…….年を経ても尽きない女の悩み.いくつもの修羅を引き受け,ひたすら生き抜いてきた著者が,親身に本音で語りかける人生の極意とは.

目次

目  次
   まえがき

 おさない女
   女の装い/親とは/母と娘/父と娘/誇りに思う/一人っ子/ケンカ/漫画
 自分に向き合う若い女
   女の装い/母と娘/月経と女/片思い/ダイエット/足が太い/体臭/性教育/ペニスとヴァギナ/自分/思春期/群れる/仲間はずれ/成熟/子どもを見つめる
 たたかう女①|性と女
   女の装い/母と娘/月経と女/セックスと女/処女・初体験/恋愛/コンドーム/自傷行為/摂食障害/遠距離恋愛/未練/嫉妬/一対一/売春/LGBT/執着する/不倫と女/マスターベーション/痴漢/娘の恋路
 たたかう女②|社会と女
   女の装い/地声/母と娘/妻と夫/主婦/仕事と女/泣く女/働く女/女の利用法/職場と女/近所の目/うつ/うつの友人/女友達/結婚退職/世間体/夫の転職
 たたかう女③|生殖と女
   女の装い/母と娘/胎児はうんこ/妊娠/妊娠中絶/分娩/乳をやる/育児/離乳食/内診/出生前診断/働く妊婦/子連れ/不妊治療/虐待/三歳児神話/猫/周囲の目
 たたかう女④|家族と女
   女の装い/母と娘/結婚/同居・同棲・内縁・事実婚/妻と夫/離婚/子どものいる離婚/再婚/セックスと女/家事/結婚式/良妻とか賢母とか/浮気と不倫/問答無用の離婚/マザコン/嫁と姑/実家と生家/お墓/夫の尻ぬぐい/父親の死/婚外の関係/女友達/嫉妬の相手/男友達/親の気がかり
 自分に向き合う若くない女
   女の装い/美容院/母と娘/妻と夫/妻の自立と夫の自立/女友達/セックスと女/漢(おんな)/更年期障害/年を取る/無常/中年危機/心身の不調/運動/子離れ/引きこもりの子/夢中/孫/閉経/不倫
 老いる女
   女の装い/死に方/母の頭/生き方の違い/ヘルパーさん/妻と夫/離婚/捨てられない/ペットロス/女友達/宗教/夜の孤独/気むずかしさ/認知症の親/認知症の恐怖/排泄/デイケア/母と娘
 或女の一生
   あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

429
詩人の伊藤比呂美さんの語る「女の一生」。ただし、彼女はそれを綿々と散文に綴るのではなく、悩みの相談に答える形をとっている。したがって、語りの文体は話体と文章体の中間的なスタイルで、わかりやすい。これを読んでいると、女性とは一生を通じてなんと悩み多きものかと思う。日本の文化的土壌ゆえに、男性なら悩まなくてもいいものを背負わされているというものも少なくないのだが。もっとも、中には「母親がジャニーズにハマって、家中がポスターだらけ」なんていうのもあるのだけれど。彼女の答えはいずれも、いたって明快である。⇒2021/12/09

ehirano1

109
慌て者の私めはモーッパッサンのオマージュもしくは新しい解釈ではないかと勝手に勘違いして手に取ってびっくりwww。しかししかし、著者の恋愛に対する考え方「あたしはあたし」の中身はまさに組織における人間関係に適応できると思いました。2023/10/01

アキ

106
NHK理想本箱で紹介されていた本。女の人生に悩みは尽きない。更にここ日本という事情が加わる。アメリカで暮らした著者程、人生相談に適切な人はいないと思えるほど、言葉に重みがあります。彼女の言いたいことはただひとつ「あたしはあたし」「あたしらしく生きる」ことが目標と。母が娘を「愛する」「期待する」「心配する」は、娘には「呪われる」「支配される」「つきまとわれる」に近いもの。その母が死ぬ前に「あんたがいて楽しかったよ」と。その瞬間、呪いが解けた。著者も死ぬ前に、3人の娘にかけた呪いをなんて言って解こうか考え中。2022/02/04

mike

84
新聞の相談コーナーを担当している伊藤さん。相手に寄り添いながらもサバサバと明快に答えているのがとても良い。彼女が女性のさまざまな悩みにお答えした本で期待したけど、今一つ。何故か?相談をあまりにも簡略し過ぎていて何が悩みなのか伝わらないものが多い。例えば地声って何ですか?とか小学校の女友達に会いました等。彼女の答えは「あたしはあたし」を貫け、だ。嫌なら別れろ、夫であろうと親であろうと。伊藤さんの住むカリフォルニアで60の女を婆さん扱いしたら生きて帰れないそうな。70は中年、80でも90でも最後まで女なのだ。2023/05/21

佐島楓

63
この本に出会えたことで、わずかではあるが、生きるうえでの勇気がわいてきた。母娘関係で悩んでいる方に特におすすめしたい。2018/02/23

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