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内容説明
集団的自衛権の行使は,本当に日本の安全性を高めるのか――?現実をみない机上の論理,現状分析のない提言,国際感覚の欠如が,「他国防衛」のための戦争へと日本を駆り立てている.安全保障と憲法論の第一人者が問いかける,日本の今.安全保障とは,憲法とは,集団的自衛権とは…….必読の一冊.
目次
目 次
はしがき
第Ⅰ部 「集団的自衛権」症候群
第一章 なぜいま「集団的自衛権」なのか
1 「翼を欠いた飛行機」
2 「安全保障環境の悪化」とは何か
3 「イラク戦争の総括」の欠落
4 「隙間」としての「必要最小限度」論
5 集団的自衛権と安保条約
第二章 「歴史問題」と集団的自衛権
1 領土紛争と戦略性の欠如
2 「東京裁判史観」からの脱却
3 「歴史問題」への立ち位置
4 米国が直面するジレンマ
第三章 「ミサイル攻撃」論の虚実
1 「軍事オタク」の論理
2 原発「再稼働」とミサイル防衛
3 「最悪シナリオ」論の陥穽
第四章 中国の脅威と「尖閣問題」
1 分岐点としての「国有化」
2 誰が「引き金」を引いたのか
3 「固有の領土」の現実
4 佐藤栄作首相の認識
5 オバマ大統領の「通告」
第Ⅱ部 憲法改正と安全保障
第一章 憲法改正案の系譜
1 「終わらない戦後」の検証
2 押しつけ──イデオロギーから実証へ
3 いつに変わらぬ憲法改正内容
4 自民党憲法改正草案の内容
第二章 「国防軍」の行方
1 いま、準備されている戦争
2 「国民と協力する」国防軍
3 「審判所」とは何か
第三章 「国家安全保障」が意味するもの
1 安全保障とは何か
2 米国の国家安全保障法
3 日本版NSCの誕生
4 冷戦後の日米同盟の変容
第Ⅲ部 日本の果たすべき国際的役割
第一章 「積極的軍事主義」の行方
1 日本版「死の商人」への道
2 果てなき「軍拡」の果て
第二章 「国際社会のルール化」とは何か
1 「例外主義」と「拡張主義」の狭間で
2 「国際公共財」としての憲法諸原則
第三章 いま、憲法を改正する意味
1 「贈る言葉」のある憲法を
2 「国を開く」ということ
第四章 「安全保障」認識の転換を
1 激変した「戦争」と安全保障
2 グレーゾーン──自衛権と警察権の間
3 不安を除去する憲法と安全保障を
あとがき
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
ゆう。
Francis
Mitoshi Ohtsuka
勝浩1958