内容説明
韓国に残る日本家屋、台湾の花蓮で今も利用されている日本の建物などを紹介。沖縄編では、琉球時代に薩摩藩からやってきた人たちの足跡を追う。その他、中国、マレー半島を巡りながら、日本人が残してきた足跡を探る
目次
第1章 韓国(九龍浦・群山編)―「テーマパーク化」が進む韓国の日本人町の姿
第2章 台湾(菁桐・花蓮編)―破壊されずに多くが残った戦前の日本家屋
第3章 沖縄(那覇編)―琉球王国のなかにつくられた日本人町
第4章 中国(上海編)―魔都にうごめく戦前の日本人社会の残像
第5章 中国(大連・丹東編)―ロシアが築いた街並みと日本がつくった北朝鮮との国境の町
第6章 マレー半島(シンガポール・クアラトレンガヌ編)―ビル街の日本人町と日本人墓地を探し歩く旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
35
アジア各地の古き良き街並みの、写真がたくさんで旅行気分。2018/05/31
糜竺(びじく)
23
戦中、戦前に日本の植民地だったところの、日本人町が現在どうなっているか探し回る旅本。時は流れていくので、痕跡もどんどん無くなっていくのを感じた。2021/06/11
T
7
上海の部分を読んでるうちに「どくろ杯」をまた読み返したくなった。2016/05/15
てくてく
7
植民地時代の日本人が作った街並みが現在に残っているのかどうか、その足跡を辿る旅行記で、韓国、台湾、沖縄、中国、マレー半島を訪ねている。沖縄についても、日本に編入される前、つまりは明治より前は、日本にとっては異国であるから、他と同列に扱うことには意味があるだろうなと思った。2015/10/16
秋乃みかく
6
★★★★☆ 韓国、台湾、沖縄、中国、シンガポールの日本人町の痕跡を著者が訪ねる。そこになぜ日本人町ができたのか。戦争の影がつきまとう話が多かったけど、とても興味深い話ばかりで、今まで知らなかった日本人たちの歴史を知ることができた。面白かった。2019/01/05