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内容説明
スマートフォンを手放せない子ども「スマホチルドレン」。LINEやパズドラなどに夢中で、ということだけでなく、そこには現実社会の歪みが生んだ心の闇が投影されている。長年の生徒指導経験に加え、官公庁や企業、そして学生と問題解決を試み、講演を重ねている著者と、その問題の背景や段階別の対処法などを探っていく。LINE株式会社執行役員、田端信太郎氏との対談も収録。手遅れになる前に一読を!
目次
スマホチルドレンの憂鬱―現場からの悲痛な声
スマホチルドレン増殖中―データから現状を知る
スマホチルドレンの暴走―被害者から加害者へ
段階別スマホチルドレン対策(まだ「欲しい」と言い出す前なら 子どもが「欲しい」と言い出したなら 依存の気配を感じたら)
特別対談 悪いのは「LINE」だけなの?(田端信太郎×竹内和雄)
スマホチルドレンQ&A
スマホチルドレンの未来のために―私たちがこれから考えるべきこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
33
ふと思うが、そんなに依存症ならば、スマホを介してテストとかやったら いいんではないか? 紙にシャーペンで書くのが嫌ならば、内容だけ同じなら選ばせておけばいいかもしれない。また、スマホ依存症の子供は成績が悪いようだが、アナログに弱いのだろう。iPadを現場に導入している学校もあるので、これからのテスト形態は再考すべきであろう。LINEは犯罪にも使われる時代のようだが、わたしの場合は企業からの広告が入るだけ(苦笑)。 性教育の早熟化を促すような話(41頁)は、知り過ぎた不幸であろう。 2014/09/25
katsubek
24
是非とも読んで欲しい本なのだが、やはり、この手の本は読みにくいという先入観があるのだろうねぇ。決してそんなことはないのだけれど。親が自分の子どもと向き合うことの大切さが伝わってくる本です。子供には子供の事情があるから、親が一方的にルールを決めてはならないというのは、重い言葉ですね。親が、スマホについて知ることも大事。LINEのオプションも、知らなかったという同僚がたいへん多かったです。企業もそういうことをわかりやすくする努力をして欲しいね!2014/06/28
りの
14
お気に入りさんの感想から興味持った本。これはお薦め、特に中学生以下の保護者の方に。高校生以上の子には自分で読ませてもいいのかなぁと。便利なものだからこそ、どんな点が怖いのかを知っておくことは大切ですね。子供がスマホを持ちたがる理由もよく解る、本書で挙げられている事例がウチの娘の体験談だったから。当時、泣き落とされてしまいました…。大人の常識が子供(大学生でも!)は理解できていないという指摘が一番ビックリした。「「の」の愛情」が心に残った。2014/07/16
Prince of Scotch
12
本書では、子供たちが「スマホ」を手にすることで万一、犯罪やトラブルに巻き込まれぬようにするために親はどう対処すべきかが論じられている。なぜ子供たち(おもに中高生)が「ガラケー」ではなく「スマホ」を入手したがるのかの理由がわかり納得した。彼らにとってスマホは必須の「社交ツール」であり、持てぬ者は不利益をこうむりそうだ。本書の主旨はリスク対応マニュアルであるが、スマホ・ビギナーである自身にとっては、初歩的な疑問だった「ガラケー」と「スマホ」の大きな違いを知ったことも収穫であった。2019/04/18
きんぎょっち
12
現在の自分はタブレット&パソコン&ガラケー派だが(そんな派はない…)、将来子どもがスマホを持つことを想定して読んだ。内容はちょっと古いかな。いまは高校生どころか小学生、幼稚園児も親のスマホを使っているし、子どもを守るどころか親の多くがゲーム・SNS・インスタ中毒になっている気がする。心の穴を埋めたいと思うとき、身近にあるスマホに依存してしまうのだろう。自立心・向上心を持たない人は弱いから。政府は国民皆スマホを奨励しているが、ついてくる副作用には無関心だ。個人でなんとかしろよ、という事か。暗澹とするなぁ。2017/12/16