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内容説明
歴史を知れば、数学がみるみるわかる! 学校で習った数学は何の役に立つのか。数学者で現役教師の柳谷晃先生が、その疑問に応えます。
柳谷先生は言います。「数学はどんなに抽象的に見えても、人類が直面してきた問題を解決するために生まれてきました。そのことが理解できれば、数学に対して自然と敬意と感謝の気持ちが生まれ、数学が体に染みこんでいくはずです」。本書では、中学・高校の数学の教科書に凝縮されている数学の知恵がどのように生まれたのかが魅力的な語り口で語られます。「0はなぜ偉大か」「三角比はなぜ生まれたのか」「リンゴが落ちても、万有引力は生まれない」「コンピュータはなぜ2進法で考えるのか」等々。これを読めば数学の本質がみるみるわかり、「こんな数学の講義に出会いたかった」「数学をもう一度、勉強したい」と思うに違いありません。
目次
第1講 0はなぜ偉大か?
第2講 2次方程式の解の公式を覚えていますか?
第3講 三角比はなぜ生まれたのか?
第4講 古代ギリシャで「証明」が生まれたのはなぜか?
第5講 アルキメデスに学ぶ微分積分―微積分入門1
第6講 リンゴが落ちても、万有引力は生まれない―微積分入門2
第7講 平行線が交わる幾何学―非ユークリッド幾何学の世界
第8講 コンピュータはなぜ2進法で考えるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
31
数学、特に微分積分に関する歴史を交えたお話。トリチェリが微分と積分を結びつけることに貢献したこと。我々凡人にも微積分が出来るようになったのがニュートン、ライプニッツのおかげという話が良かった。ありがとう。ただこの著者、先生は毒を吐きすぎる。私生活で何かあったのかな?「MBA課程で習った薄っぺらな知識と統計学で数値しか見ないで何かをいうコンサルタントなど、社会に邪魔なだけです。」(原文ママ)同様な描写が散見される。著者は何か悩みを抱えていてこの本は何らかのSOSなのかもしれない。少し落ち着こう★★☆☆☆2023/04/21
武夫原
5
ひどい本でした。筆者の社会への批判がこれでもか!とばかり目に付き数学の生まれた背景やらがかすんで見えました。この本は誰を読者として想定しているんでしょうか?上から目線でやたら批判的なことを書き、説教くさくていけません。天才とは、と語り出していますが、それは自分が思う(定義する)天才であって、それを読者に押しつけるような書きぶりやら、「~困ります」とか「~明らかです」という書きぶりも非常に鼻につきました。略歴を見ると高校教師か。思うところあるのは分かるけど、それはこの本で書くべきことではないと思います。2015/04/25
オランジーナ@
3
文春新書では珍しい数学史の本。著者が毒舌で面白く早く読めたが、人によって好き嫌いが、別れる本かもしれない。2016/02/05
Nobody1
3
数学は、常に人類とともにあった。現実世界を立脚点とする数学の歴史入門。微分積分、幾何学の章は初心者にはとても面白く感じられた。2014/09/17
乱読家 護る会支持!
3
数学は、どんな目的で生まれたのか?どんなプロセスで考え出されたのか?どんな時に使われるのか?などなど。私もなぜこんな大切な事を学校で教えないのだろうかと思っていたので、著者の考えには賛同します。しかし、あちこちに数学的思考が出来ない方への毒舌があり、ちょっとドキドキしながら読みますた。f^_^;)2014/09/12