内容説明
状況さえ許せば、「理屈」抜きの面白い話をつくりたくていつもうずうずしていた人なのだ――30年間、担当編集者として名作誕生の現場に寄り添った著者が、深い敬愛とユーモアを込めて“司馬さん”を綴る。国民作家の意外な癖とは? 感嘆すべき人間力とは? 日露戦争、新選組、戦国大名などなど歴史余話も楽しい洒脱なコラム111篇!
目次
幕末篇(『燃えよ剣』(土方歳三の生涯)の周辺から
『新選組血風録』(近藤勇とその仲間)の周辺から ほか)
明治篇(『歳月』(江藤新平の生涯)の周辺から
『翔ぶが如く』(西郷隆盛と大久保利通)の周辺から ほか)
戦国篇(『梟の城』(痛快無比の忍者小説)の周辺から
『新史太閤記』(豊臣秀吉の生涯)の周辺から ほか)
その他の時代篇(『義経』(希代の名将の実像)の周辺から
『空海の風景』(弘法大師の生涯)の周辺から ほか)