文春新書<br> 東京五輪1964

個数:1
紙書籍版価格 ¥913
  • 電子書籍
  • Reader

文春新書
東京五輪1964

  • 著者名:佐藤次郎
  • 価格 ¥889(本体¥809)
  • 文藝春秋(2013/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166609475
  • NDC分類:780.69

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

2020年の東京五輪開催が決まった今、改めて思い起こしたい「日本が一番燃えた15日間」、1964年東京五輪のこと。わが国が敗戦から立ち直ったことを世界に示し、高度経済成長のきっかけをつかんだ大会といわれていますが、参加した選手やスタッフ、観客にとってはどんな大会だったのでしょうか。東京新聞で長年五輪を取材してきた著者が、15日間の会期を金メダリスト、選手村の理容師、NHKのアナウンサーなど15の視点で再現。こんなにもひたむきな思いが五輪を支えていたのか――と胸が熱くなるエピソードが満載。2020年、果たして私たちはどんな形で世界のアスリートたちを迎えることになるのでしょうか。

目次

聖火ランナー坂井義則が見た青空
「屈辱」乗り越えたホッケー代表
三宅義信エースの中のエース
ボート「選抜」クルーの挑戦
サッカー代表の大番狂わせ
一瞬にかけたスターター
夢を実現した織田幹雄
ヘーシンクの髪を切った女性理容師
田中聰子力の限り泳いだ
レスリング八田イズムで頂点へ
JUDO初の金メダル
マラソン 寺澤徹の挫折と復活
テレビオリンピックの幕開け
男子バレーの価値ある銅
国境が消えた閉会式

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さや

14
東京五輪について書かれた本というよりは、15日の中で一日一日ターゲットを絞り、その人がどのように東京五輪を体験したかを記した本。それぞれの人にもっと迫りたくなるような一瞬の輝きとともに、その前後の軌跡も示されているために50年以上も前となった東京五輪を身近に感じる。2017/05/22

よしよし

4
◇世界中の秋晴れを全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます◇開会式の最大の演出家、それは人間でもなく音楽でもなく、それは太陽です◇各国ごちゃまぜの大混乱。しかしそこには、力を出し尽くして大会を終えた選手たちのむき出しの感情があった。喜び、悔しさ、充足、無念、感激、未来への希望ー。国の代表から一人のアスリート、一人の人間に戻った者たちが、国家や競技の枠を超えてありとあらゆる感情を爆発させていた。少しばかり大げさに表現すれば、それはまさしく生の爆発とでも言うべきものだったかもしれない2016/06/03

ringring2612

4
トップクラスの選手だけでなく報道やスタッフのエピソードもあり、当時の熱狂ぶりが伝わる。今度の東京オリンピックは、前回同様の盛り上がりになるか、今から楽しみ。2014/11/28

はち

3
1964年、東京オリンピック。ちょうど50年前の今頃のお話。ノンフィクションにもかかわらずお話と書いてしまいたくなるような作品。勝者も敗者も、選手も裏方も捉えている。ある意味では最後の牧歌的なオリンピック。おそらく2020年のそれはあの東京オリンピックではないのだろう。それでも、楽しみに待っている。2014/10/27

K2

3
50年前の東京オリンピックがいかに戦後の日本にとって大事なものだったのかを知った。そして、出場する選手の重圧、役割を持って参加した人たちの気持ちなどが純粋で責任感をもっていたことがわかった。理容師さんの話が、当時の普通の人の様子がよくわかってとてもよかった。2013/11/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7689573
  • ご注意事項