内容説明
行き場のない不幸な犬や猫を引き取って飼うまでのプロセスは、想像以上に厳しく複雑。それでも、保健所犬(猫)といっしょに暮らすことは、ほんとうに楽しく、多くの喜びに満ちている──。保健所犬(猫)の飼い主になるための独特のルールやその仕組みを詳しく紹介し、「今どきの犬(猫)との出会い方」を丁寧にサポートする本。
目次
第1章 運命の犬はどこにいる
第2章 犬を飼う前に考えるコト
第3章 これからの十五年を決める愛犬選び
第4章 飼い主の条件
第5章 動物愛護とは何か?
第6章 今どきの愛犬の守りかた
第7章 保健所犬の飼い主になって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rin
38
【図書館】飼育放棄に虐待、思っていたのと違う、吠えるからオシッコするから、賢くないという理由でセンターに持ち込まれる不要犬に繁殖リタイア犬たち。それは人間の身勝手さが原因で、犬や猫は何にも悪くない。喜びを知らずに生きてきた彼らには、幸せに笑顔で生きて欲しいし、幸せにしてあげる!という強い気持ちを持った家族と巡り合って欲しい。読むごとにそんな気持ちが強くなる。最近は「捨てフェレット」もセンターに持ち込こまれ、大抵が手遅れの状態。安易に命を購入する事が出来る現状の歯止めが必要だと痛感させられます。2015/10/15
seraphim
34
いずれまた、犬と一緒に暮らしたいと思っている。その時は、保護されている犬を引き取りたい。その時のために読んでみた。保健所や動物愛護団体に保護されている犬達の現状、ペットビジネスの現状、犬の飼育にかかる費用、譲渡の際に必要なことなど、わかりやすく書かれている手引書。実際に保健所犬を引き取った人の体験談も書かれており、とても参考になった。思わず落涙してしまうところが多々あり、病院の待ち時間に読むのはまずかったかも。安易にペットを飼い安易に手放す人が、一人でも多く減り、一頭でも多くの保健所犬が減ることを願う。2014/12/02
どんちゃんママ
25
「ゼロ!こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと 」「北里大学獣医学部犬部」からの片野さん著書3冊目。パグを飼うようになり ペットに関心を寄せるようになりました。ペットビジネス、パピーミル、里親詐欺など 知ることができました。ペットを飼う時には どんなことがあっても最後までお世話をするつもりで飼わなければなりませんね。飼い主である私も病気にならないように健康に気をつけねば!2015/11/08
Humbaba
14
本来、保健所という場所は賑わうことがないのが一番良い。しかし、残念ながら飼い始めたペットの世話を放棄する人というのは存在する。次の他の人の手にわたったときに、同じ目に合わないようにすること。そのためには、ペットのしつけとともに譲渡する相手に知識を持ってもらう事が必要になる。2013/09/15
ツキノ
10
タイトルを新刊案内で見てこれは読みたいと思ったら図書館に蔵書していたので順番待ちして借りる。わたしはたまたま友人のFBでシェアされていたブログ記事からめぐりめぐって保健所から犬と猫を引き取り、飼い主への橋渡しをしているNPO法人を知り、そこで愛犬と出会えてほんとうにラッキーだった。とてもわかりやすく保健所犬の現在の状況をレポートしているほか、いまどきの愛犬選び、犬を飼うにあたっての必要な覚悟(これはどこで犬を選ぶかとは無関係の、共通のこと)もわかる。読んでよかったとしみじみ実感できる一冊。2013/10/23