内容説明
現代のロンドン。自然史博物館でキュレーターを務めるビリー・ハロウは、人気の巨大ダイオウイカの標本を担当していた。ある日、ガイドとして客を引率していたビリーは、奇怪な光景を目にする。ダイオウイカの標本が水槽ごと消失していたのだ! 戸惑うビリーに接触してきたのは、《原理主義者およびセクト関連犯罪捜査班》と称する魔術担当の刑事たちだった。現代SF界の旗手が描くノンストップ・エンターテインメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かとめくん
28
自然史博物館の展示物であるダイオウイカの標本が何者かに盗まれるという突拍子もない始まり方で始まるので、どんな展開をするのか期待して読み進める。多彩な登場人物、個性的な善玉、悪玉。オリジナリティあふれる魔術。あれ、これって… SFじゃないよね。2015/11/27
眠る山猫屋
20
興味深く面白いのに、何故か読み難い。不思議な手触り・・・そうか、菊地秀行さん的な!!詰め込み過ぎなノリが原因か。と、自己分析。 主人公の造形よりも、様々なアイディアを咀嚼し切れないうちにこれでもかってくらい色々な事象が迫ってくる。味方や敵が入り乱れ、交錯し、もうイカ神さまどころではない。でも、この闇鍋感は次第にクセになるかも。さぁ下巻へ!2014/10/26
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
17
**クトゥルー**感想は下巻でまとめます。2013/12/28
sin
17
SF・オカルト・ミステリー・クトゥルフ?いやいや、ファンタシーじゃんって、突っ込み入れながら読み進めておりますが、下巻が楽しみです。2013/07/31
けいちゃっぷ
13
上巻は12月中には読んだけど、下巻もなんとか読み終える目途がついたので登録。 『アンランダン』では表ロンドンと裏ロンドンが隣接してたが、こちらは重なり合ってる。 展示されていたダイオウイカの標本が消えた辺りではミステリかと思ったら、魔術が跋扈する世界に。 パロディ的な要素もありそうだが、いかんせん起承転結の「承」が延々と続き、独特な雰囲気も相まって読むのに骨が折れる。 432ページ 2015/01/03