内容説明
人気エッセイ集、第2弾。 『半沢直樹』『リーガル・ハイ』『鍵泥棒のメソッド』…さまざまな役を演じる堺雅人のアタマのなか。「どうも俳優とは、おどろくほどボンヤリしていて、ひたすら受身で、なんとも特徴のない職業のようである」(本文より)撮り下ろし写真&撮影現場でのオフショット(100点以上!)も。
当初は「食にまつわるエッセイ」にしようと目論んでいたという堺さん。なるほど、目次は「あぶらあげ」「みそラーメン」と始まる。役づくりで禁煙したことが、食やカラダのことを考えるきっかけになったのだろうか、という考察も。つまりは「演じる時に考えていたこと」が綴られており、役者の頭の中をのぞき見るような一冊。撮影現場のオフショットもあり、見どころ満載!
目次
あぶらあげ
みそラーメン
不文律
無頓着なカラダ
タバコ
タバコと近代
すこやか
ドイツ
慎蔵と龍馬
おそるおそる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
163
今年最も話題になった俳優堺雅人さんのエッセイ。文庫化された『文・堺雅人』に続いて、この2を読んだ。1は大変読みやすいエッセイだったが、この2は女性誌に連載されたエッセイのためか、残念ながら最初はエッセイのテーマに興味が持てなかった。しかし、観た映画に関するエッセイがでてきてからは、興味深く読むことができたし、歌が苦手でカラオケにも滅多にいかないところなどは親近感も感じたw CREAでの連載は終わったようだが、今後3が出ることを期待する。正月休みには、まだ観ていない『南極料理人』等の映画を観ようと思う。2013/12/13
らったった
154
映画"南極料理人"〜この方の演技が好きで観ています。素晴らしい俳優さんです。現在放送中のリーガルハイも台詞の量の多さがすごいですよね。"半沢直樹"も視聴率も演技も凄かったし、奥さんは菅野美穂だし(^^)こんなうまい文章書けるなら、執筆だけでも食べていけそう(笑)まだまだ新たな作品を期待しています(*^^*)2013/11/15
ひろちゃん
111
俳優さんの裏話、ドラマの裏話などなど。以前、法律では掴まえられない殺人犯とか悪い人を変わりに成敗していく堺雅人さんの影のある演技に惹かれてしまった。半沢直樹には本格的にはまったし、リーガルハイでは半沢直樹なんて影も形もないほどの面白い役を演じててなんでもありなんだなと思った。そんなすごい俳優さんが可愛い人に思えた。2015/11/23
takaC
102
これはこれで楽しくは読めたけど、前巻とのコンセプトの違いがなく二番煎じ的なイメージが残ったのが残念。2015/08/10
風眠
93
本当にこの人は、物事や気持ちなどを言語化するのがうまい。漢詩や古文など、引用しているものを翻訳するのもうまいなと思う。それはきっと「自分の言葉」というものを持っているからだろう。役者という生き方を通して得た哲学や美学を、自分の言葉で語っているから、そこに実感があり、読者の心にもスルッと入り込んでくるのだろう。また、これはどこにつながるんだろう・・・という起から、承、転、と進んで、最後にはピタッと結に収まる文章構成の素晴らしさにも惚れぼれする。役者としても、文人としても、追いかけていきたい人だ。2013/10/28