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内容説明
言葉を愛した人・加藤周一は,生涯に膨大な書物を読み,書き,そして語り続けた.それはまた,動乱の二十世紀を生きぬきながら,日々の体験を深く考え,問い直し,表現する生でもあった.同時代を生きてきた著者が,我々の未来への歩みを支える力強い杖として,今ひとたび彼の言葉を読み直しつつ,その全体像にせまる.
目次
目 次
はじめに――加藤周一を読むこと
第一章 〈観察者〉の誕生
1 〈お坊ちゃん〉の孤独
2 本を読む青年
3 〈いくさ〉の中で
第二章 戦後の出発
1 怒りの抒情詩――『1946・文学的考察』より
2 フランス文学者として――『現代フランス文学論』『文学とは何か』
3 「IN EGOISTOS」をめぐって――政治と文学
4 小説『ある晴れた日に』とその謎
第三章 〈西洋見物〉の土産
1 芸術を見て、語る――『ある旅行者の思想』『西洋讃美』
2 文明批評家の誕生――『現代ヨーロッパの精神』<BR> 3 第二の〈全体化〉――『運命』
第四章 雑種文化論の時代
1 「日本文化の雑種性」という発見
2 展開をはじめる思考――「近代日本の文明史的位置」
3 日本の知識人を問う――「知識人について」「戦争と知識人」
第五章 一九六〇年代――外からの視線
1 助走の時代――「親鸞」「日本文学史の方法論への試み」
2 『三題噺』の位置――「詩仙堂志」「狂雲森春雨」「仲基後語」
3 『羊の歌』をどう読むか
4 一九六八年を問う――『言葉と戦車』
第六章 〈日本的なもの〉とは何か――〈精神の開国〉への問い
1 『日本文学史序説』を読む
2 日本美術史への試み――『日本 その心とかたち』
3 体系化へ向かって――『日本文化における時間と空間』
第七章 希望の灯をともす
1 「政治に近寄るべからず」――六〇年代まで
2 二十世紀の語り部として――核、九条、アメリカ
3 持続する志
あとがき
加藤周一略年譜
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
Gatsby
のり
呼戯人
Ikkoku-Kan Is Forever..!!