講談社現代新書<br> 日本の景気は賃金が決める

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講談社現代新書
日本の景気は賃金が決める

  • 著者名:吉本佳生【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2013/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062882057

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内容説明

いま必要なのは、正社員の賃上げよりも、ハケン・バイト・パートの時給アップだ! アベノミクスの成否を分けるポイントとは? 生活ダメージを抑えてインフレ目標を達成する方法とは? 「景気刺激策としての賃金格差是正」、「都市部の不動産バブルを受け皿に!」、「人口の都市部集中こそ最高の成長戦略」・・・。日本の景気を回復するために、本当に必要な「三本の矢」を説く、人気エコノミストの日本経済論。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

82
"女・非・小・短"とは、「女性・非正規社員・小企業・短時間労働」の、 どれかの要件に属する労働者のこと。"男・正・大・長"とは、「男性・正規社員・大企業・長時間労働」の、すべての要件に該当する労働者のこと。労働法や雇用慣行を改めることを提案することは、よく見かけますが、本書では、人口の集中化により「土地バブル」を起こすことを提案しています。"女・非・小・短"の賃金が上がりやすくなるからです。2013/06/21

えちぜんや よーた

58
「資源価格の高騰→賃金の下落」という構図は、国を民間企業になぞらえると、分かりやすいと思います。「資源高騰後の売上高生産性分析」 ・商品仕入れ高 ←資源高騰のため↑↑↑・減価償却費  ←一定・租税公課   ←一定・他人資本利子 ←???・地代、賃借料 ←一定・人件費 ←資源高騰のあおりで↓↓↓税引き後利益 ←一定。金融緩和で、金利が安くなったのだろうから、少なくともすでに融資の借り換えなどをする企業にとっては、 金利が安く済むってことはなかったのかな?2013/06/20

きいち

20
皆がそれぞれ合理的に行動したら皆が損をする結果になるという「合成の誤謬」。これを退治するのが政治の役割なのだけれど、過去の経緯やら「公正さ」やら様々なものが立ちはだかり、議論や対話にブレーキがかかる。この本はそうした諸々をすべて所与の条件とし、景気の問題を純粋に損得の問題として考え、「どうやらこの方向が正しいんじゃない?」に導いていく。個々の案件で著者とは考えが違う者(私もそうだ)とも幅広く対話が成立させることのできる、お手本のような姿勢だと思う。◇それにしても、子育て世代のみはインフレだった…やっぱり。2013/08/13

壱萬弐仟縁

18
新刊棚より拝借。適宜図解もあってわかりやすい。1997年消費税を5%に上げ、翌年からデフレ不況になっている。この事実を重くとらえれば、2014年に8%にすると、翌年は不況が厳しくなるのでは? 昨年の非正規雇用は36%である(総務省HP、54頁)。158頁の傍点の箇所は、日本の場合、国外で資産価格のバブルを起こし、国内の景気を左右(158頁)。合成の誤謬で、良かれと思って皆同じ行動をとると、総崩れとなる(172頁)。最後の「おしくらまんじゅう政策」はおもしろい(298頁)。気になるのは都市に集中している点。2013/06/10

非日常口

9
世界の賃金格差のグラフから日本の所得格差は世界で見るとあまりすごい方ではないと思っていたが、序章でこれに「?」を付けられる。そもそも銀行が貸出先も激減し投信売る時代に、貯蓄に度成長期のような美談はどこにもない。消費へ回らないだけだ。所得階層を5段階にわける本書は、生活費が高い日本の問題点を浮き彫りにしているように思う。バラマキと円キャリーで中小企業が割を喰い賃金デフレが起き不景気に拍車が掛かるカラクリを解説。オイルなどの話は個人的には疑問もあるが、98年金融ビックバン以前・以後の賃金グラフが面白い。2013/05/11

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