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内容説明
WTOは今、岐路にある。
日々の暮らしを支える貿易のルールを決める機関として、どんな働きをしてきたのか。
現在、話題のTPPやFTAとはどう違うのか。
グローバリゼーションの弊害を克服し、自由貿易を確立することは可能か。
第二次大戦後に誕生した前身のガット時代から現在までの歴史を見通し、課題と展望をわかりやすく提示する。
目次
第1章 ガットからWTOへ
第2章 WTO、一八年の歩み
第3章 どんな組織が、何をしているのか
第4章 WTOの貿易規律
第5章 WTOの紛争解決手続
第6章 WTOと市民社会
第7章 WTOと途上国
第8章 WTOはどこへ行く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
201
中々貿易って他国との利害が重なるので交渉が難しいなと思った。そして少しずつ同意していったのかなと思う。2015/12/20
kaizen@名古屋de朝活読書会
34
#感想歌 #短歌 形式 WTO/TBT協定技術障壁無くす規格を 紆余曲折中国加盟でひと段落アメリカ任意の動き牽制2017/03/11
Francis
6
WTO(世界貿易機関)について、前身のガット時代からの貿易自由化の歩みや、WTOの仕組みが分かりやすく解説されている。ドーハ開発アジェンダの停滞によるFTA(自由貿易協定)が増加しつつあるなか、WTOの基本原則に立ち返り、WTOを再活性化すべきと訴える。国際貿易について考えるのであれば、まずこの本は読んでおくべきでしょう。2013/05/17
陸奥☆独り旅
6
「WTOとTPPって、何が違うの?」というレベルの方には必読です(笑)。GATTの時代からの貿易自由化の流れが丁寧に記述され、その時代の要請や各国の思惑、交渉の挫折などがわかりやすく整理されています。私のようなド素人がゼロから勉強するにはとてもよい本だと思います。新書ものにありがちな変な思想的偏りが少ないのもとてもよいです。2013/05/13
hattari
5
加盟国の増大と貿易規模の拡大により、WTOを舞台にした交渉は行き詰っている。そしてTPPのような限定した国家間の協定であるFTAが盛んになってきているのだ。TPPには、WTOがカバーしていない分野も盛り込まれている。ますます拡大、複雑化していく国家間貿易においてはWTOは影響力を落とし、FTAが主流になっていくのではないか。2013/05/13