ハヤカワ文庫SF<br> 黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

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ハヤカワ文庫SF
黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

  • ISBN:9784150118846

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内容説明

時を超えて暗躍する〈カンパニー〉その不死身の工作員が手掛けた驚愕の事件の数々。霊薬エリクシール発見の顛末や、ミイラの棺に隠された驚愕の秘宝など全15篇を収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

34
600Pを超える作品にしてはサクサクと読め、読了後案外何も残らない(笑)面白くないわけではないけど、惹きつけるものがなく、単にストーリーだけが進行していく。これで、全部の話が上手に絡まりあったりすれば良かったのだが…一応連作として形をなしていたアレックの話も今一新味がなかったなあ。 2013/07/02

ニミッツクラス

18
12年の税抜1100円の青背初版。著者は女性。本書は02年ワールドコン用に編纂。“カンパニー・ユニバース”Sの14編+イントロの15編。イントロはあとから読み返すと明解。「貴腐」がアシモフ誌掲載のデビュー作。ゼウス社の工作員はサイボーグで不老不死。工作員も“ブツ”も未来に直接送れない。“ブツ”は隠匿し、将来に偶然を装って再発見される。少年アレック物や植物学者メンドーサ物、カルーギン博士物などの連作がある。沈黙フィールド(気絶場)は便利グッズ。隠れた事実は“なかった事”にはできる!。地味に良作。★★★★☆☆2020/05/20

maja

15
各編通して全体的におおらかな印象があって読み返したかった短編集。秘密結社が送り出す時間旅行者たち。作者の各作品の前説明で、ブザーが鳴って幕があがるような間合いが生まれて魅力に繋がるのだなと思った。腕時計の裏蓋を開けて中を覗いて大小の歯車の動きを眺めるような楽しさがある。好きなのは「貴腐」、「レムリアは甦る」。今となっては謎となったアレック「モンスター・ストーリー」。「スタジオの便利屋、マリブの海に消えゆ」焦る大仕事の「黄衣の女王」等々。

ヴィオラ

13
新しさとか新鮮さとか、そういう感覚を求めて読むべき本ではないのかもしれない…。帯の煽り文句とか、「ちょっと違うんじゃないの?」とか思うけど、これはこれでなかなか楽しい。手堅い感じとでも言おうか…そんなに昔の作品じゃないのに、なんだか妙にクラシカルなSFを読んだような感覚(^▽^)でも、長編の方が面白そうな作家さんな気はするなぁ…。2013/01/10

すけきよ

10
不老不死のサイボーグたちが過去に飛び、歴史から消える運命の品物を入手する顛末を描いた〈カンパニー〉シリーズの連作短篇集。ミッションそのものだったり、大怪我を負ってリハビリ中だったり、超能力者に翻弄されたり、コミカルだったり、様々な形で断片的に語られることによって、〈カンパニー〉の遠大な全体像が見えてくる。しかし、断片故に細部はわからず、逆にそれを埋めたくなる魅力がキャラクターと物語にある。特に、詳細不明のエージェント〈アドナイ〉と、24世紀社会の窮屈さは、もっと読みたいという欲求不満に陥る。 2012/12/14

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