内容説明
来年の今ごろは、あなたが裁判員かもしれない。そんなご時世です。でも、見ず知らずだった被告人に、いきなり「死刑!」なんて言えますか? 言えないのが人情ってもんですよね……。大好評シリーズ第3弾は、裁判員制度想定問題集。たとえ“その日”は来なくとも、裁判のリアルを知っておいて損はありません。さあ、まず1問目から!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
53
トロさんの裁判傍聴エッセイを読んだのが2015年。その頃には裁判員裁判が始まっていた。本書は、その裁判員裁判を想定した弁護士との掛合い問答だ。私も何年か前に裁判員候補者名簿に記載されたとの通知をもらったことがあって、とても身近な問題として読み進められた。2009年に施行された裁判員制度は大きな問題もなく、また日本人気質に合ったのか定着したと言える。殺人事件の裁判では、死刑という重い判断(評決)を迫られるかもしれない。その時、自分だったらどうする? 裁判員裁判の副読本として最適な一冊と言えるのではないか。2023/08/02
もちもちかめ
23
相変わらず楽しかった。けど、やっぱり毎回、押し付けがましさというか、デバガメの嫌らしさというか、下品なオレサマを感じる著者だと思う。気が強いって言うのか何て言うか。優しくない性格なんだろーな…とげんなりする。書いてあることは面白おかしいんだけどな。2017/04/08
ふろんた2.0
20
過去のシリーズとは異なり、裁判員に任命されたことを想定した固めの内容。裁判員として人を裁くのは重いし、1案件10ページちょっとじゃ、判断に窮する。前の下世話な週刊誌のコラムみたいな内容のほうが良かったな。トロさんにはこれを求めてない。2016/08/26
ナラサン
10
裁判員制度か。前々から「裁判員の選定には何かしらのフィルターがかかってるんでしょ?職業とか収入とか納税額とか?」と穿った思いを持ってたんだが、トロさんにはその辺突っ込んで欲しかった。正直前回までの「傍聴記」の方が面白かったかな。2013/03/25
ヨーイチ
10
前作を期待すると大外れ。別に北尾さんでなくても。まあ柳の下のドジョウ本か。硬めの内容とあって、著者も自分を抑えている。つまり、傍聴マニアと裁判員の違いなのだが、両者に横たわる物って、何かしら?これが、この本の収穫でした。2013/02/19