内容説明
生活保護より低い最低賃金額から、祖父母が孫の年金保険料を支払う実態まで、でたらめすぎる日本の社会保障制度を一刀両断! 「パラサイト・シングル」や「希望格差社会」といったキーワードを創出してきた気鋭の社会学者・山田昌弘さんがずばり問題の本質に迫ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
3
年々値上がりしてる社会保障費。それは高度成長期の日本をモデルにしたトンチンカンな制度だった…そのモデルケースから外れたら殆ど機能しない?値上がりだけしてサービスは見当違いとかマジで勘弁してくれよ。2019/01/07
bittersweet symphony
1
山田昌弘(1957-)さんは、中央大学文学部教授の社会学者、専門は家族社会学・感情社会学ならびにジェンダー論、パラサイト・シングルなどのタームの生みの親として知られていますね。本書は専門分野から若干離れて、日本の社会保障制度がいかに制度疲労を起こしているか、を家族概念の多様化に対応できていない事を軸に検証していくもの。当然と言えば当然ですが“ここがおかしい”、ではなく“どこもおかしい”というのが読了後の印象。2013/07/22
としくん
1
【P.10】進まぬ幼保一元化 【P.80】既得権がある所で競争が起これば、親のコネや学閥に選抜基準が移行 【P.93】第三号被保険者制度は専業主婦優遇ではなく、男性正社員優遇、非正規冷遇 【P.107】30歳を過ぎたら再就職や再婚が期待できないから国が一生面倒を見る➡︎遺族年金 【P.125】納付した年金を個人勘定でプール➡︎北欧諸国 【P.145】男性の育児休業は、フルタイム正社員で高収入の妻と結婚した男性の特権 【P.155】扶養控除で軽減されるほど納税額が無い、低収入の子育て世帯には厳しい所得再分配2016/12/17
さくらもち
1
ただただ勉強になりました。2013/02/10