文春新書<br> 日本型リーダーはなぜ失敗するのか

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文春新書
日本型リーダーはなぜ失敗するのか

  • 著者名:半藤一利
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • 文藝春秋(2013/03発売)
  • 文藝春秋 新年度に読みたい!ビジネス・教養本フェア  ポイント増量キャンペーン(~4/19)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166608805
  • NDC分類:210.6

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内容説明

リーダー不在が叫ばれて久しい日本。しかし、リーダーシップという言葉のもとは軍事用語。最近まで一般の人には関係ないものだったのです。そこで、ご存知“歴史探偵”が日本のリーダー像の源流をたどり、太平洋戦争での実際の指揮ぶりをつぶさに点検。責任をとらない、決断できないリーダーはなぜ生まれてしまったのか、エリート参謀の暴走を許したものは何か。構造的な問題を明らかにします。歴史から何を学べるかが、今問われています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

74
今の世の中のリーダー、自分の周りのリーダーにあてはめて読むと驚くほど今までにもこのようなタイプのリーダーがどういう末路を辿るのかを知ることが出来良かった。で自分もこのような責任ある立場になったときの戒めに活かせるように頑張りたい。2012/10/28

kawa

38
リーダーを補佐する役割を持つのが参謀、本書では戦前の有名参謀の行動を取り上げて、陸大の成績順序列が終生ついて回る人事制度や、失敗や問題のあった参謀に責任を取らせないシステム等の問題点を指摘。そんな中で大本営派遣参謀に見られるごとく、補佐の矩を超えるような越権行為がしばしばあったことが失敗原因と分析。多数の元軍人からの直接インタビューが基となっているので、その説得力や迫力は群を抜いている。翻って、成績順序列と無責任体制は今の官僚制度でも維持されているように見える。失敗に学ばない我が国の欠陥がここにもの思い。2023/11/25

ロッキーのパパ

34
まずは一般論から入り、その後は主に戦前の日本軍の軍人を事例にリーダー論を解説している。優れたリーダーシップを発揮した軍人もいたけど、多くは著者のいう日本型リーダーシップに陥っている。よくまあこんなにひどい将官が指導的役割を果たしていたなって気もする。もっとも、そのために「あの戦争」に負けたと言えるんだけど。戦前期の日本の悪いところを強調すると愛国心が足りないと捉えられる。でも、歴史上の問題を明らかにして改善していくことが、真の愛国心ではないかと思う。2013/02/14

ウチケン

33
直近の東京オリンピック関連の問題や建設業界のデータ改ざん問題に至るまで、日本的組織の責任の所在なさは、70年前から何ら変わっていない。戦争から学ぶ事は、なにも悲惨な結果だけではない。軍隊に学ぶと言うと、やれ右寄りだのと言われかねないが、亜細亜太平洋戦争を軍隊という組織とリーダー(指揮官)の職責もって省りみることも大切だ。先の大戦を全否定するだけの思考停止では、ただの戦争アレルギーであり、学んでいるとは言えない。。。と、大袈裟に考えなくても半藤節はビジネスにも応用できる読み易さです。私の職務にも活かしたい。2015/11/29

さきん

30
題名が微妙で、どちらかというと旧日本軍将官を評価して、そこからリーダーを考察する内容。実際に真意はともかく将官に何人も取材した経験があるのが著者の魅力。しかし、著者は長岡出身でいささか海軍びいきなところがある。また、軍部の暴走という面の他、その暴走に迎合した大衆の質についても考える必要を感じる。参謀本部の暴走の分析も納得できる点が多々あった。戦争がないと、数値化できる成績がそのまま出世に影響を与えるのはよくあることで、有事に必要な場所に必要な人材の配置できる体制を確立することの難しさを感じた。2017/01/25

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