ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 特捜部Q―檻の中の女―

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ハヤカワ・ミステリ文庫
特捜部Q―檻の中の女―

  • ISBN:9784151794513

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内容説明

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

290
久々に面白い本を読んだ。犯人の素性は読者に解ってしまうが、犯人に近づいていく過程にはスリルがある。主人公は優秀なのにはみ出者で、仲間を作りたがらない。そこにまた、それ以上の変わり者の助手がつく。とにかくメンツが面白くて個性派ぞろいだ。救出に期限があることを読者は知っているが、刑事はそれを知らないので、最後まで手に汗握ること間違いなし。このシリーズは全部読んでみたくなった。2016/03/17

KAZOO

178
デンマークの作家による警察小説です。主人公のキャラクターが結構面白く、また助手となる人物も変わっていてなぞめいています。未解決事件を解決するための部署ができて、ということで話が進みます。この事件では5年間も監禁されてしまもその監禁の仕方が特殊でよく考えたものだと思います。今後も楽しみです。最近北欧の警察小説が面白く、昔読んだ「笑う警官」も再発売されているので読んでみたくなりました。2016/05/01

🅼🆈½ ユニス™

159
1️⃣ 2002年から2007年までの間を行き来しながら失踪した被害者ミレーデの監禁生活を中心に 2️⃣ 2007年はQの捜査官カールの視点で小説は始まる。さすがの北欧の小説らしく監禁生活の残虐性は剥き出し。それに負けず生き延びろうと足掻くミレーデの姿勢にも感服する。が、残念ながら気圧の実験室まで用いながらスケールを大きくした反面、動機に対しては ‘あら、ま!’ 程度で力が抜けた。正直に事件の真相が分かる所からは失望感湧くが、結末は意外とサッパリ❕シリーズを追うべきかどうしようか迷える一冊でもある。2018/11/09

nobby

143
これはまた魅惑のシリーズに出逢えた予感!「特捜部Q」その響きだけでワクワクする警察部署の活動は、専ら未解決事件の再調査。その派手な名称の割に、構成メンバーは無気力な切れ者刑事カールと謎のシリア人アサドという意外さ…5年前の女性議員失踪を追う様は、檻の中と操作状況が交互に描かれ分かりやすい。第1作として人物や設定などにかなり紙面を割いているものの、あまり混乱させずに読ませる不思議な魅力に溢れている。その第一の要因はコンビ2人のキャラに違いない!はたして間に合うのか白熱したドキドキの末に涙誘うラストもいいね。2018/04/27

fukumasagami

127
アドレナリンが出てくるのを感じる。住所が手に入ったのだ。二十分もすれば現場に到着できるだろう。 「最初に電話を入れておくべきでしょうか?」アサドが電話番号を書いたメモをよこす。 カールはきょとんとしてアサドを見た。この男は頭の回転が速いのか鈍いのか。 「いいアイディアだ、アサド。だが、それは留守の家を訪ねたくない場合だろ」2016/12/10

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