小学館101新書<br> 落語の履歴書 語り継がれて400年(小学館101新書)

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小学館101新書
落語の履歴書 語り継がれて400年(小学館101新書)

  • 著者名:山本進【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 小学館(2012/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098251476

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内容説明

落語史の泰斗が描く、話芸400年の軌跡!

「落語ブーム」と言われはじめて7、8年。中堅・若手落語家のなかにも、将来が楽しみな逸材が目立つようになりました。落語の前途は安泰に見えますが、果たしてどうでしょうか。
落語は、演じ手だけで成り立つ芸ではありません。いつの時代も、落語には必ず聴き手がいて、聴き手の感覚が変わることで、落語そのものも変わってきました。落語には、「優れた聴き手」もまた、不可欠なのです。
本書では、芸能史研究60年という著者が、戦国末期から現代まで、約400年の落語の歩みを一望。豊富な資料をもとに、「落語のようなもの」の誕生と発展、圓朝による「近代落語」の成立などを平易に解き明かします。さらに、いつも話題を呼ぶ「真打制度」の変遷や、人情噺/滑稽噺の精確な区分、寄席の看板の種類と意味など、長年のファンにも興味深いコラムを満載。笑いを主体としながらも、ただ笑わせればいいというものでもない、伝統を背負った話芸の深みに触れることができます。
昨今のブームで落語にハマった人から、ホール落語の常連さんまで、すべての落語ファン必携、座右の落語史です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s-kozy

56
著者の山本進さんは1931年生まれの芸能史研究家。東大に在学していた時は落研に所属。卒後はNHKに勤務しながら六代目三遊亭圓生や八代目林家正蔵の著書を多数編集し、退職後には芸能史研究に専念してきたという経歴の持ち主。2012年発行の本書はおおよそ400年前に原型が生まれてから今日(2012年ね)に至るまでの落語の歴史を一望することができる。新書でヴォリュームはあまりないのに通史が把握できるので歴史の中における落語の位置づけを知りたい人にはお勧めできる良書だと思う。寄席に行って落語を聞きたいなぁ。2016/08/20

ハルカ

4
御伽衆などのルーツから、明治、大正においての興業の様子までかなり本格的に。歴史の流れとして読めば面白いけど、前半はどうしても名人の名前なども羅列的で退屈に感じる所も。故名人達のCDや映像などを見ると何時も底知れぬものを感じるが、当然ながら六代目圓生や五代目小さん師匠達に当時の名人を手本にした修行時代もあったのだなと。これまで見てきた芸を成り立たせてきた、昔から堆積してきた歴史を知る事が出来る。2012/12/31

山中崇之

2
安土桃山の御伽衆に端を発し、江戸時代、大正昭和初期、終戦後から今に至る落語。 傑物に共通するのは、「笑い」への飽くなき挑戦・気概。この20年くらいで亡くなった大物(桂枝雀、古今亭志ん朝、三遊亭圓楽、立川談志)も、大正昭和初期の師匠の生き様を見ながら芸を磨き、また経済成長期に競合の娯楽と戦い、旧態依然とした業界そのものとも戦い、自分の芸道を見出した人ばかり。今の噺家が彼ら傑物と比してどうだとは言うまい、世相や環境がそも違うんだもの。それより、我々聴き手が、確かな目・耳をもって絶対評価出来るよう心掛けたい。2013/04/05

みつひめ

2
まさに「落語の履歴書」でした。これまで、なんとなく、断片的に、仕入れた知識も、こうやってきちんと整理されたものを読んで、なるほど、そうだったのか!と、すっきりしました。さまざまな名前の来歴も紹介されているし、明治から昭和の名人たちについて、上方と東京、両方が取り上げられているのもありがたい。2015/01/02

Yohsuke Fukuoka

2
岐阜県のお坊さん・戦国時代の御伽衆から江戸末期の圓朝・燕枝、戦後の名人(圓生、志ん生、正蔵、文楽、小さん)、平成の名人(談志、志ん朝、円楽、文枝)、現役の達人(雲助、歌丸、小朝etc)に至る、落語の歴史をは早わかりできる本。意外な名跡が実は由緒正しいものだったりするのにはびっくり。立川談笑とか。2013/06/07

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