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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
3
新興国として経済成長著しいブラジルの現状について記す。経済格差を縮めるためにポルサ・ファミリアと呼ばれる給付制度を採用しているのがとても新鮮に感じられた。日本人にとってのブラジルは多分コーヒーとサッカーと日系人と言うイメージしかないのだろうけど(恥ずかしながら私もそうでした。)この本を読めば実はとても魅力に満ち溢れた活気のある国だと言うことが改めて良くわかると思う。2013/05/31
スケイダ
1
10年ぶりの再読はブラジルが身近になった為。当時は流し読んでいたであろう部分が少しは理解出来るようになり改めてブラジルがいかに北半球の世界とは違う流れを汲んだ国かを実感する。W杯、五輪を控えまた初の女性大統領の登場で本当に躍動感のある頃に刊行。中国のインベージョンもその頃に始まったんだとも理解。その後の停滞感は否めないが、やっぱりまだまだ発展してくれるのではないかと期待もしながら読んだ。2023/08/06
サタイン
1
ブラジルの現在史を当たりたかったので読書。ブラジルという国がどのように苦境に陥ってそれをいかに苦心して回避してきたかって事が時系列ごとに記述されていてとても為になった。リーマンショックの時に影響を受けなかったのは信じられないぐらい凄い。2023/02/14
かみかみ
1
評価:★★☆ 第二次世界大戦以降のブラジルの現代史から政治、経済、社会までブラジルを多角的に見つめる内容。軍事独裁政権下での経済発展、活発な起業、前近代性と近代性の同居など、あまり気にしてこなかった点がわかってきた。欲を言えば、他のBRICs諸国との比較などがもう少しあるとよかった。2015/08/05
左近
1
主に軍事政権以後のブラジル経済&政治について、大まかな流れとポイントを紹介。ポルトガル語を習っているブラジル人の先生は、子供時代にインフレが凄かったという話はよくしてくれるのだが、本書の年表によると、軍政下に生まれ育っていたようだ。平和な日本では、なかなか想像がつかない当時のブラジル。次回の講義で質問してみようかと思う。そして、当たり前のことながら、日系ブラジル人の占める割合や、貿易相手国等を見ると、やっぱり日本とブラジルは、交流の歴史は長くとも、国際社会における関係は、まだまだ薄いのだと実感した。2015/08/08