文春文庫<br> 院長の恋

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文春文庫
院長の恋

  • 著者名:佐藤愛子(作家)
  • 価格 ¥597(本体¥543)
  • 文藝春秋(2012/10発売)
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  • ISBN:9784167450205
  • NDC分類:913.6

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内容説明

「ぼくはこの病院を捨てるよ。何もかも全部捨てる。オレはマキと北海道へ逃げる。決心したんだ」。「よく見ておきなさい。あれが恋という病気よ」。人望ある52歳の病院長が陥った恋の病。若い恋人に振り回され、次第に常軌を逸していく姿が、秘書の朝子の目を通して描かれる表題作ほか、旧家の一人娘の意外な男遍歴が明かされる「離れの人」、妻をなくした謹厳実直な男が家政婦に生活を乱される悲喜劇「沢村校長の晩年」他、円熟の傑作ユーモア小説五篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさきち

75
人物の描写が絶妙で、それぞれくすっと笑える出来事を集めた短編集。だけれどもあまりにもさらっと流れていくような展開ゆえか、少々印象に残りにくいと感じた一冊でした。2017/09/05

TATA

44
佐藤愛子さん初読み。面白いというよりも寧ろ興味深く読めた。きっと作者はユーモアに溢れ、普段の生活の中にも多くの楽しみを見出しているのだろうな。全五篇、子供の頃に親の話す「大人の話」を聞いているような感覚。ぱっと見、退屈そうな話でも視点を変えれば読み応えのある物語になる。そうできるのはきっと筆者の類い稀な何かを紡ぎ出す才能によるものなんでしょう。こういった年長者の視座は何かと面白く読めます。なかなか複雑な登場人物にも感じ入るものがありました。2021/01/30

パフちゃん@かのん変更

29
短編が5編。『院長の恋』と『沢村校長の晩年』が面白かった。善意であっても、人の好みはそれぞれだから自分の好きなようにできるのが一番幸せなのだと思う。2021/08/08

わむう

25
恋をテーマにした5つの短編集。精神科医でも自分の恋のことになると盲目となってしまうんですね。人間らしくて良いですね。2024/02/07

はる

23
最後の話しが特にとんちが効いていてとても好み2021/12/14

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