夢よりも深い覚醒へ - 3・11後の哲学

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

夢よりも深い覚醒へ - 3・11後の哲学

  • 著者名:大澤真幸
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2012/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004313564

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

matfalcon

42
日本人が核開発をやめないのは、被爆国だから。オウムは虚構の時代から不可能性の時代への移行の象徴。抜粋だけやけど、ハタと膝を打つ。2017/12/20

寛生

40
【図書館】とりわけ阪神・淡路大震災/オウム事件と東日本大震災/福島第一原発事故の両現象を成り立たせているだろう構造上の類比が卓越している。が、97頁辺から、どうも曇りのち大雨洪水のような議論展開には開いた口が塞がらなかった。まず大澤さんにお願いしたいことは、ちゃんと聖書を読んで欲しいということ。創世記、もしくはノアの洪水の箇所を、ちゃんと聖書を開けて自分の目で2、3回読んでくれ。それからだ、議論は。その後の、神、キリスト、終末論、神の死、神義論まで、すべて不合格。原発の廃棄に〈神〉なんかいらないでしょ?2014/03/26

ころこ

31
著者に対する否定的な意見は、論理が重ねられる間にペテンにでも遭ったように異なる場所に連れていかれるというものです。全くそんなことない!と力説したいですが、さすがに今回は厳しいかなという印象です。肯定的に読んでみると、東日本大震災は未曽有の出来事である。それを現実的対応可能性だけで考えてしまうと、むしろ真実を隠蔽してしまう。あえて夢想的と言われようが一片の真実を掴み取ろうとする試みです。さて、第3章でロールズの「無知のヴェール」は功利的であり現在の人間には説得的だが、未来の人間を含めると功利主義は機能しない2021/01/05

夜間飛行

25
原爆にやられた日本人が戦後逆に核の平和利用に夢を託したのは、私の少年時代に流行った鉄腕アトムの例一つをとってもわかる。やがてハルマゲドンを教義にした教団が事件を起こし、その頃から夢想は破られるが、「原発が富をもたらす」という銭勘定やら「原子力がないと暮らしが成り立たない」という恐怖心やらに未だに支配されているのが我々の現状だろう。未来の人たちのことまで考えて行動するにはどうしたらよいか? それには自らの欲望や不充足感への洞察が必要だという論旨はよいと思うが、江夏やヨブを例に取る辺りからついて行けなかった。2013/07/16

浅香山三郎

17
『戦後思想の「巨人」たち』からの流れ。大澤さんの本はいつも面白い。本書も見立てと展開が巧みで、3.11以降に何を考へるべきかといふことの基本形を提示する。原発の受容といふ状況をアイロニカルな没入といふ大澤さんのキー概念を用ひ乍ら説明し、それを打破する為に、キリスト教神学やマルクスの思想の考へ方を援用する。 しかし、比較的にすらすらと読むことは出来ても、要約は容易ではない。要再読である。2019/10/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4677388
  • ご注意事項