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内容説明
脳の働きから見たら、九九もキャッチボールも同じ。どちらも、脳の中の神経回路を指令が伝わる道筋ができることで身につくものだ。だから勉強と運動を分けて考えるのは間違いで、とりわけ子どもの知能を伸ばすには、充分な運動が不可欠。しかし現代は身体を動かす機会が激減し、学校も主要五教科が中心だ。本書では、スポーツ科学の第一人者と、数々のトップアスリートを取材してきたジャーナリストが、学力と運動能力の関係を明らかにし、子どもの能力を最大限に引き出す新しい子育て法を提案。
目次
第1章 スポーツのできる子どもは勉強もできる
第2章 スポーツは人間の全能力を開花させる
第3章 脳体一致で生きよう
第4章 東大からプロ野球選手―松家卓弘
第5章 東大からJリーガー―久木田紳吾
第6章 勝負脳の鍛え方―柳澤久
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柔
21
勉強も運動も脳で覚える。分けて考えない方がいい。運動バカというのは勉強をしてないだけ。アスリートは競技だけしていれば良い。これはやはり良くない。勉強だけできればよい、それも良くない。東大の試験に体育をいうのは面白い発想だ。スポーツがなぜ下にみられるかというと、人間教育に大きく影響することを、論理立てて説明できる人が少ないからだという。アスリートはパッととか、バシッととか暗黙知で物事を捉えることが多く、物事を形式知として説明することが苦手かもしれない。これが払拭する事が、スポーツ大国への一歩かもしれない。2021/06/01
Humbaba
6
教育は,知能と肉体の両方を鍛えることが大切である.片方のみを伸ばして,それで延びるという人はいるだろう.しかし,それよりも両方を伸ばすようにしたほうが,効果的であることが多い.また.そうでなくとも将来的にその経験はプラスに働く事が多いだろう.2012/06/29
そちゃ
4
最初はあんまり根拠が明確でないありがち批評だなあ、なあんて自分が批評家気取りで読んでたけど、最後の3人がよかった!それまでに散りばめられたちょいネタを重ねた上での、文武両道を極めた3人の言葉が重かった。私たちは中途半端に頑張っているときほど、それ以外を「仕方ない」と努力の対象から外してしまう。単なる「◯◯バカ」ではなく、「一芸に秀で」る人間を目指すべきだし、育てるべきだと思う。一つしかない人間は極めきれない上に、それが崩れたときに案外脆い。2017/09/02
anken99
3
ワタシは親バカだ──ゼロ歳児を持つ親バカが、手にとったのがこの本だ。本書で驚いた事例は、何と言っても、キャッチボールすらできない東大生だ。現代のスポーツは、頭がよくなくてはできない。だからこそ、スポーツをやらせるべきであり、スポーツが脳を鍛える。至極納得した一冊であった。2015/06/30
よっしー
3
★★★とても参考になった。文武両道だ。2015/06/16