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内容説明
「まず日本語で考える」「単語は全部聞き取れなくてよい」「発音よりリズム」「最寄り訳の発想で」「文法とリーディングは重要」「文学作品を楽しむべし」―。
日本語を生かす通訳者の英語術には、大人の学習者に役立つヒントが満載。
コミュニケーションの現場で求められる、発信型の“使える英語力”を身につけるために、必読の1冊。
「まず日本語で考える」「単語は全部聞き取れなくてよい」「発音よりリズム」「〈最寄り訳〉の発想で」「文学作品を楽しむべし」──。海外在住経験がないというあなたも諦めることはありません。日本語を生かす通訳者の英語術には、大人の学習者にこそ役立つヒントが満載。〈使える英語力〉を身につけるために、必読の一冊!
目次
第1章 通訳と英語学習
第2章 まず聞き取る
第3章 意味の理解
第4章 英語で話す
第5章 誤解なく伝えるには
第6章 日本語でこう言いたい時
第7章 継続は力なり―通訳者として、教師として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
68
通訳技術を英語学習に応用、という立場。 ヨーロッパなどでは2か国語のしっかりした力がなきゃ通訳の勉強は無理、というハードな考え 著者は反対。そもそも日本に住んでるとそれは無理。 比喩としての金太郎あめ、英語で似たような表現に、a cookie-cutter2022/05/16
ヨミナガラ
20
“私はむしろ,話し言葉を対象とする通訳の特色と,言葉ではなく意味に集中するという理解の方法こそが,コミュニケーション能力の向上に役に立つと考えている”“まず日本語で考え,その考えを整理してから英語にしようとした方がいい結果が出ます”“通訳研究の第一人者〔…〕ダニエル・ジル〔…〕は,通訳者のことを「ロケットのように回転の速いシャーロック・ホームズ〔…〕」”“必ずしも確かではないいくつかのヒントを集めて,前後関係などから分析・推量することによってより正しい全体像をつかむ〔…〕これこそ通訳の技術”2014/11/20
ばちゃ
14
通訳者である(帰国子女ではなく英語が第二外国語であった)著者が英語を学び努力して身につけてきた今までの経験をもとに通訳者養成法を応用した学習法、英語で話すヒントを教えてくれる本です。英語の勉強のゴールやボキャブラリーの強化等、私が見失っていた部分を適切に指摘してくれました。「相手が聞きたいのは「流暢な英語」ではなく、あくまで話の内容と日本人としてのあなたの意見です」はっとしました。2012/10/17
雲をみるひと
11
日本語英語通訳者による外国語で話すことをテーマにした書物。通訳のスキルについての言及もあるが、どちらかと言えば作者の通訳としての実体験も交えて外国語で話す心構えが語られている印象。日本語がわかりやすく読み物として楽しめる。2020/01/20
壱萬弐仟縁
11
昨今受けた教員採用試験は、TLEIE(英語の授業は基本的に英語で教え、学ぶ)の指導要領を忠実に踏襲していた筆記試験だった。授業が英語で全て(かなりの部分)行うのがグローバル人財養成の要なのだろう。本書の目的は、「適度の理解」=大意と言いたいことを捉える力、をつけること(ⅲ頁)。introduction→body→conclusion(61頁)の構成が通常の論理型。理解は通訳で重要なこと(67頁)。わかる、この、難しさ。TIME誌をおすすめしているのは合点(154頁)。同時通訳の経験から人生の意味も考える。2013/07/26