内容説明
都内で連続殺人事件が発生。膝を銃で撃ち抜かれた後、刃物で心臓をひと突きにされた遺体は人差し指を切り取られ、首に「XX」と刻まれていた。一匹狼の警視庁刑事、トラウマを抱えた美人心理分析官、かつての部下の死の真相を探る元刑事、三人の捜査が交わった時、孤独な犯人像が浮かび上がる――。現代社会に巣食う闇を描いた傑作長編警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真依
2
3人の主人公が連続殺人事件を追う警察小説ですが、どうも感情移入が出来ない。しかし、サカエとカオルの視点で読むと哀しい復讐物語になります。ネタバレ覚悟で書きますが、大人顔負けな素晴らしい絵を描くカオルが絵筆の代わりにベレッタを持ち、相手の膝を正確に撃ち抜く。ジュンの敵討ちをする事でしか生きられなかったサカエとカオルが切なすぎる。2011/11/14
遠野藍
1
うーん、これも大風呂敷・大げさなストーリー展開や人物設定ではあるが深みが感じられない。この作者ももう読まないだろうな。2012/02/26
kuwagata
1
うーん、変なセンチメンタルに覆われている感じがして、登場人物に感情移入できないので困った。妙にたくさんの人物が出て来て、何か整理されない感じ。スカッともしないし、泣ける結末でもない。2011/10/24
840ossan
0
う~ん。面白くなくはないが・・。サカエ等が犯行に走る動機が若干希薄。ジュンが自死いたる経緯も希薄。登場人物のエピソードが少なすぎるのかね。もっとそれに頁を裂くべきだと思った。元刑事が娘からいきなり連絡が来るのも唐突過ぎる感が・・。2017/09/26
fukky
0
ちょっと無理だったかな。話がいろんな方へ飛んで、登場人物が異常に多い割りには、その人物の描き方が薄いせいか、感情移入が出来ず、面白くなくて途中でやめてしまった。2013/07/07