人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

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人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

  • ISBN:9784862760609

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内容説明

どうしたら、あの人の役に立てるだろう?

あたりまえすぎて見過ごされていた「協力関係」の原理原則を、
組織行動論のグル、エドガー・シャインが、身近な事例から、わかりやすく提示する。

「親切のつもりで」、あるいは「相手の助けになるように」とった行動が、
実は相手にとってはそうでなかったということは多い。仕事にとどまらず、
日常生活でも、こうした体験は誰もが記憶にあるだろう。

では、なぜ、こうした齟齬が起きてしまうのか。起こらないようにするには、
どうすればよいのか。起きてしまったときには、どんな措置を講ずれば
よいのか。こうした疑問に答えていくのが本書だ。

本書で提案する「支援」とは、「押し付け」の支援ではない。あくまで、
相手の成長につながるプロセスをともにする、という考え方だ。
相手の自律を目的とし、相手が何を必要としているかを質問によって導き出し、
一緒に答えを考えていく。これは、プロセス・コンサルテーションと呼ばれる
手法であり、シャインが、50年もの長きに渡って、
暖め続けてきたものだ。
本書は、「支援」の原理原則の解説とともに、実践する際のコツ、また具体的な
質問例も織り交ぜて、あくまで実用のためのエクササイズガイドとして、
読者の役に立つことを企図している。
『リーダーシップ入門』『リーダーシップの旅』の金井壽宏氏が監訳。

「この最高傑作を読んだ者は、誰でも必ず得るものがある」
―ウォレン・ベニス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

速読おやじ

39
社会的経済学(人間関係でいたわりと感謝や、貢献とメンツの交換など)と社会劇場(社会生活の中で役割を演じる)という二面から対人関係を捉えるという考え方を表している。人を助ける際に、専門家や医者的なアプローチの他に、”プロセス・コンサルテーション”が大事だという。公平な関係を築き、どんな支援が必要かを明らかにしてゆくのだ。ついつい、「ああしろ、こうしろ」的な助言をしてしまいがちだが、全く役に立っていなかったり、メンツをつぶす事もあったりする。問題を前提とせず、純粋な問いかけから始めるのが良いそうだ。2021/05/06

もちもちかめ

32
めいろまさんのツイートから。これは読んでよかった。支援をしたいという欲が出るのは、立場がワンアップするから。社会は等価交換の経済政治と、それぞれの立場や役割の演劇が絡む。良い支援は、相手の面子を潰さずに、支援を等価交換できること。支援は交換できる価値のあるもの。…これだけ教えてもらっただけでも、本当に価値のある読書でした。ありがとうございます。2018/09/05

はるき

25
 支援=福祉のイメージですが、社会で生きる全ての人に当てはまります。補い合う、支え合う、あくまでもお互いの趣旨をすり合わせたうえで。勉強になります。2020/04/29

Yuma Usui

24
支援者と被支援者の心理的立ち位置の違いや、支援者の3つの役割を考慮し具体的な支援の方法を教えてくれる一冊。専門家、医師、プロセス・コンサルタントの3つの役割を意図的に切り替える事が被支援者の目的を達成するのに有益という内容。後半になるほどビジネスシーンでの解説が増えて興味深く読めた。普段の状況でも、例えば道に迷った人から目標地への行き方を聞かれたときはそれに答える前に最終的な行き先を尋ねることが大切との指摘は目からウロコだったので心に留めておきたい。2019/11/20

魚京童!

21
そういうことが知りたいんじゃないんだよなー。2015/11/03

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