講談社現代新書<br> 居酒屋の世界史

個数:1
紙書籍版価格
¥814
  • 電子書籍
  • Reader

講談社現代新書
居酒屋の世界史

  • 著者名:下田淳【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2011/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062881203

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

居酒屋を覗いてみると、ヨーロッパ文明が見えてくる。銀行にして裁判所、売春宿にして病院!?居酒屋がかつて有していた多機能性とは!? なぜ居酒屋は単に酒を飲む場所となったのか。悪への誘惑の場所か、それとも社会の安定装置か。お酒と酔いどれたちをめぐる、ヨーロッパ、イスラム、東アジアの比較文化論。

目次

通史編(古代オリエント・ギリシア・ローマ―居酒屋の誕生期;ヨーロッパ中近世―居酒屋の最盛期;ヨーロッパ近現代―居酒屋の衰退期;イスラム圏の居酒屋;中国・韓国の居酒屋;日本の居酒屋)
テーマ編(教会と居酒屋;売春と居酒屋;芸人と居酒屋;犯罪・陰謀と居酒屋)

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

42
世界中の歴史でどこにでもある居酒屋に焦点をあてるというのが新鮮だった。特にヨーロッパではキリスト教の教会が盛り場になっていたなど初めて知った。それが長い年月をかけて今の厳かな雰囲気になったのは居酒屋にいくようになったからというのがビックリ。2011/10/12

ナラサン

14
「居酒屋」といっても、時代・地域によっていろいろな形態と役割が有ったんですねぇ。もはや総合レジャー施設ですな。イスラム圏ではもっと厳格に酒禁止なものと思い込んでいたが、案外飲んじゃってる人もいるんだ、と知りなぜか安心(笑)さて、この本、「歴史モノ」棚と「酒」棚、どちらに収めるべきか?・・・「歴史モノ」かな。2011/11/26

Saiid al-Halawi

10
酒を提供する対価としておカネをもらうのが居酒屋なので、貨幣経済の浸透が不可欠だったのだという。なので農村における居酒屋の発達は都市と比較して遅れ、無償の歓待という古代以来の習俗が根強く残ったのだと。2012/02/09

にゃんにゃんこ

9
農村の貨幣制度の発生から生まれるとされる居酒屋。その形態と役割から、各国の歴史と近代化を分析する。面白さ452021/12/28

蛭子戎

8
来客者を饗応して対価を求めるという行為自体貨幣経済の浸透によって誕生したものらしい。冒頭からへーっとなる。ヨーロッパの専門家らしくヨーロッパ以外は多少薄い内容だがヨーロッパはすごく面白い。ワインは最初セーヌ川とかで作っていたけどバイキングに追いやられてブルターニュに移ったとか蒸留酒が出来るまで飲酒を悪徳とみなされていなかったとか。売春や裁判所も兼ねていたみたいな帯に書いてある話以外にも面白い話が多い。2018/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4013051
  • ご注意事項