集英社文庫<br> 春のめざめは紫の巻 - 新・私本源氏

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集英社文庫
春のめざめは紫の巻 - 新・私本源氏

  • 著者名:田辺聖子
  • 価格 ¥555(本体¥505)
  • 集英社(2011/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087467222
  • NDC分類:913.6

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内容説明

須磨の流人生活から京へ戻り、政界最高の実力者となった光源氏。三十を過ぎてオジンの仲間入りだが、本人は都一の美男と自惚れ屋のまま。相変わらず色恋に熱心で、意中の姫のもとへ通うのだが……。少女から思い通りに育てたはずの紫の姫に翻弄され、生真面目な末摘花には興ざめの対応をされ、思いのズレル散々な日々。「源氏物語」の女人側からみた源氏の恋物語を現代風に描く愉しい古典パロディ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

29
今回の語り手は女性。光の君がぼろっかすに言われてて面白かった。『源氏は遠くなりにけり』『古代の歌枕』って(´艸`*)六条御息所と娘の話に出てくる『週刊六条』を読んでみたい。もう、間違いなくベストセラー(笑)こんな源氏物語も楽しくていいなぁ。この本を読んで、ぶぶ漬けが食べたいと思ったのは私だけではないはず…!2016/11/22

coco夏ko10角

24
須磨後の源氏パロ。『私本・源氏物語』の続きと思ったらそちらとは末摘花の設定とかちょっと異なる部分があったり。今回は姫君や側にいる女性視点でお話が進んでいき、ヒゲの伴男もよかったけどこれも楽しい。玉鬘はもしやこういう感じだったかも…となんだかしっくり。元と一番印象が違ったのは朝顔の姫君、それだけに物語としては面白い。そして女三の宮がこれくらい強かったら…。2015/09/17

りつか

8
これ読んでると源氏はただのちょっと(?)ウザい中年オヤジだなw 原作(?)を読んでるときに感じた「光源氏滅んでしまえ!」というのはあまりなかった,というかヒロインたちがたくましくて,そっちのその後を妄想するのに忙しかったので光源氏の存在は早々に頭から抜けた…2015/02/06

lila*

5
女性目線の源氏パロディ。若い姫たちが源氏を「オジン」呼ばわりしてみたり「化石」呼ばわりしてみたり。でも、感覚的にはこっちの方が理解できる。親世代のイケメンが子世代にもイケメンとは限らない。どの姫も個性的でいい。本編でも玉鬘の話は好きだったけど、こっちの玉鬘も好き。無事、筑紫に帰れますように。2016/09/30

りゅっく

4
光源氏という勘違い男が大阪弁で奮闘。源氏を愛する田辺聖子さんの愛情たっぷりの皮肉をこめたパロデイ本。当時源氏を読み漁っていたのでぶち当たった作品1996/12/30

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