講談社現代新書<br> 未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

個数:1
紙書籍版価格
¥792
  • 電子書籍
  • Reader

講談社現代新書
未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ

  • 著者名:畑村洋太郎【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2011/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062881173

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

私たちは今回の災害を転換点にできるのか? 失敗学の畑村教授がいままで考えてきたこと、そして3月11日から「原発事故調査・検証委員会」委員長になるまでに考えたこと。東日本大震災は本当に「未曾有」で「想定外」だったのだろうか? 震災を私たちはどう捉え、そこから何を学ぶべきなのか? 3.11後の日本を考えるヒント。「失敗学」から見る東日本大震災。

目次

第1章 津波と未曾有(「未曾有」という言葉;「人は忘れる」という大原則がある;「失敗学」と「津波」 ほか)
第2章 原発と想定外(「原子力村」のお粗末ぶり;「想定外」という言葉;「想定」について考える ほか)
第3章 日本で生きるということ(自然災害は日本の必然;日本は北と西に分断されている;崩れを止める人々 ほか)

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

57
人は忘れやすく、見たくないもの聞きたくないものはシャットアウトしてしまう。津波対策と原発事故において、その性質が顕著なかたちで表面化してしまった。これからは、常に最悪の事態を想定して物事にあたらねばならない。どんな現実に直面するか誰にも予想できないからこそ、智慧の力を発揮せねばならない。2015/11/08

mitei

43
失敗という観点から今回の事故を見るとまた色んな角度が分かった。これからも筆者には原発事故の原因調査委員会で活躍していただきたいと思う。未曾有とか想定外は如何に自分たちが何も考えていない証拠だということに気付かされた。2011/09/24

たー

18
技術への過信と危険の忘却(時間による風化や「想定」の枠外に置いてしまうこと)が災害を大きくする。他人事ではなく自らの教訓としたい。2011/10/23

Humbaba

11
自然に打ち勝とうと思っても,それは不可能であり,無駄なことが多い.しかし,力の方向を逸らすだけで,自然から受ける脅威は激減させることが可能である.自然災害の直接的な被害は避けられないが,それを大きくするのも小さくするのも人間の力次第である.専門家は,その被害を少しでも小さくするために存在するのであり,そこで想定外,という言葉を使うのは間違っている.2012/02/08

まる@珈琲読書

9
★★★★☆ ■感想:未曽有と想定外。責任逃れにしか聞こえなかったこの言葉。東電、政府の未曽有の無責任さはまったくもって想定外であった・・・なんてことはなく、これまでとおりで想定の範囲内です、ハイ。 ■学び:自然は過去の習慣に忠実である。「情」と「職業倫理」が判断を狂わせる。→安全のために最善を自分で判断して行動しろ。コンプライアンスの本来の意味は社会の要求に柔軟に対応する。人間は「忘れっぽく」、「見たくないものは見えない」。自分の眼で見て、考え、判断し行動する人間が強い。 ■行動:自分で判断する。2016/06/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3843678
  • ご注意事項