内容説明
本書に登場する店、あるいは人は、技量(ハード)と心(ソフト)とのバランスがよくとれている。そのような味に歴史と伝統を宿している店に行ってみると、共通して風格や知性、味わい、洗練、雅風といった、王道の雰囲気がある。ぜひそれを味わってほしい──。掲載されている店を訪ねるのも、楽しい旅の思い出づくりに役立つことうけあい!
目次
まるでカマンベールチーズ!豆腐の味噌漬け(熊本県)
上品なうま味が広がる江戸前アナゴ(千葉県)
五感を奮い起こすじゃこ天(愛媛県)
香しき近江の鮒鮓(滋賀県)
味が調和する漬け物(和歌山県)
幻の味わいアグー豚(沖縄県)
比類なきにんにく(青森県)
真綿のようなおぼろ昆布(福井県)
野趣満点のジンギスカン料理(北海道)
最上のカニ道楽ツガニ(佐賀県)
トロリとした三州八丁味噌(愛知県)
庶民の味方浪華三大鍋(大阪府)
滋養たっぷりで美味などぜう(東京都)
お祝い事にも欠かせない鰹節(東京都)
ご飯がとまらない!佃煮(東京都)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
43
2011/9/7 Amazonより届く。 2014/3/27〜3/31 小泉先生がJALの機内誌や「おとなの週末」に連載していたエッセイをまとめたもの。日本各地のちょっとマニアックな食べ物を相変わらず旨そうにワシワシと食べる様子が微笑ましい。掲載されているお店では「駒形どぜう」だけ行ったことがあるなあ。ジンギスカンやアグー豚のお店、機会があれば、是非行ってみたい。2014/03/31
シュラフ
27
「現代に伝わるドジョウ料理店として最も著名なのは、東京の台東区駒形にある『駒形どぜう』だ。初代が「どぢゃう」と四文字では縁起が悪いということで奇数文字の「どぜう」とした」。数年前に友人らとこの『駒形どぜう』に行った。くつくつと煮えたどぜう鍋を前に熱燗をちびちびやるのは美味かった。今はドジョウなんか食うことない時代だけど、ずっと長いあいだドジョウは日本人の身近なタンパク源だったらしい。食の文化は時代とともに変わっていくものである。日本人の米離れが言われているが、これからの日本の食文化はどうなるのだろう。2018/05/27
しーふぉ
17
穴子が美味しそうだった。 美食家でカニとか美味しいものばっかり食べているから美味しいんですね。2018/09/10
とりもり
6
相変わらず読んでいるだけでお腹が空くような文章のオンパレード。小泉センセイは本当に食いしん坊なんだなぁとしみじみ実感。見開きに文章と写真が1ページずつという構成だが、本文と写真が今ひとつ噛み合っていない箇所が散見されたのがやや残念。それでも、日本全国の美味しいもの好きの人は是非ご一読を。★★★★☆2018/05/15
Koji
4
またお腹のすく本を読んでしまった。2015/05/28