内容説明
この本を手に取っている人は幸運である。世界に目を向ければ、何十億人という人がこの本を手に取れないでいるのだ――。「お金に無関心な生き方」「総グルメ化最後の防波堤」「年をとると敏感になる」「わたしはどんな失敗をしたのか?」など、彫琢(ちょうたく)されたユーモアエッセイの数々。読めば品位と勇気が湧いてくる! 週刊文春長寿連載「ツチヤの口車」シリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
58
ツチヤ先生の本が読みたくなったので。本書は、2006年6月29日号から2007年8月9日号まで「週刊文春」に掲載されたエッセイを収録。「ツチヤのルックスを利用しない手はない」と編集部が新しいビジュアル系の可能性に気づいたというまえがきから大笑い。独特の視点とひねくれた文章、変わらぬツチヤ節は健在。ライブに来てくれた親子や週刊文春連載500回記念食事会に出席してくれた「週刊文春」の編集長と編集者を不健全なカップルと思った軽率な判断力の話「不健全カップル」が特に面白い。疲れている時に最適な1冊。 2022/04/03
10$の恋
44
ふざけた真面目本なのか、真面目にふざけた本なのか、たぶん真面目くさったおふざけ教授なのだろうな。いや、真面目っぽい屁理屈屋さん、屁理屈をこねたい世俗的教授…あかん、きりがない(笑)。これでもお茶の水女子大学の哲学教授で偉いさん。世の中をあらゆる方向から直視し主観的に都合よく転換、自虐と自尊の狭間で導き出した自我との対比は、ユニークと言う結論を弾き出す。要するにすごく「オモロ可愛い」。私がいつも「ツチヤ本」の内容に一切触れないのは、触れたら面白さがなくなるようで怖いから。私は好き♪ツチヤ中毒かも?(^^)。2023/03/06
優希
42
どこか知的な雰囲気がありました。磨かれた感じのユーモアが光り、ニヤリとしてしまう箇所がしばしば。笑えるというよりほくそ笑む感じです。自己洞察がかなり鋭く、土屋なる人物がよくわかる一冊と言えるでしょう。それでも単なる自己分析本に終わらず、磨かれたユーモアがたっぷりで面白かったです。品格ではなく貧格というタイトルにしたのがツボでした。2014/09/29
Gatsby
25
本屋さんで「また出たか」と思って手にとって、思わず落としそうになった。「なんじゃこら!?」土屋先生の写真。しかもネクタイにスーツ、ポケットチーフまでしてる。まさか、妙な写真集にしたのではないやろうな、と思って中を見て安心。まあ、いつもの調子のエッセイ(?)なのだが、土屋先生の自虐的奥さんネタになぜか癒されてしまうのだ。「ああ、俺もこの人よりはましか」なんて、うちの嫁は私がそんなことを書いているのを知らない。その気で書けば、俺も結構ネタがあるぞと思いつつ、やっぱり土屋先生には脱帽。2011/06/27
西嶋
21
笑えるエッセイといえば、これまで三浦しをんばかり読んでたけど、男性で新たに面白い人を見つけた❗️ときどきおふざけが過ぎてやや冷めちゃうときもあるけど(笑)ずっとニヤニヤしながら読んじゃいました。2015/12/17
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- 夏光 文春文庫