今こそ、エネルギーシフト―原発と自然エネルギーと私達の暮らし - 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

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今こそ、エネルギーシフト―原発と自然エネルギーと私達の暮らし - 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

  • 著者名:飯田哲也/鎌仲ひとみ
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 岩波書店(2011/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784002708102

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内容説明

世界最悪の事故の一つとなり,いまだ終息のめどが立たない原発災害.この大災厄は,明らかに人災だ.私たちの努力と世界中の英知を結集し,なんとかこの事態を収めよう.そして,自然エネルギーで地域を再生し,安全で公平なエネルギーによる未来をつくりだそう.電力と暮らしは直結している.決めるのは,私達.今こそ!

目次

目次
はじめに
第一章 福島第一原発事故をもたらしたもの
「想定外」だったのか/なぜ起こったのか――構造的原因/いま,すべきこと/出口戦略/「専門家」「学者」の役割とは/原子力は難しすぎて,専門家にしかわからない?/メディア報道の問題
第二章 「安全」という神話
「ただちに健康に影響はありません」/安全も,縦割り管理/原子力安全神話の再生産/「大丈夫って言うんだから,大丈夫じゃないかな」/苦渋――原発立地自治体が直面してきたこと/問題山積――補償は,責任は,浜岡原発は/「安全な稼働」はどこまで可能か
第三章 今こそ,エネルギーシフト!
祝島,エネルギー100パーセント自給への挑戦/地域と向き合う/自然エネルギーの可能性とリスク分散効果/成長市場としての自然エネルギー産業/リスク管理を真剣に考えよう/電力幕藩体制が生んだ電力危機/送電線は自然エネルギー普及に不可欠の公共財/モデルケース 秋田県/地域を潤すお金の使い方/スウェーデンから学べること/何をどう変えるか/私たちが,選択する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

21
福島原発の事故が明らかにした日本のエネルギー政策の問題点を指摘しつつ、自然エネルギー中心の政策転換の必要性をわかりやすく説いたブックレット。自然エネルギーの利点を、地域分散型の小規模発電に適しており、地域経済の活性化に資することや、家庭レベルでも取り入れられる規模ゆえに商品としての技術革新が期待できるとしていることが面白い。原発の是非を含めた将来のエネルギー政策を考える際、他の選択肢が魅力的で現実的かどうかが問われると思うだけに、その判断材料の入り口を紹介してくれる本として多くの人にすすめたい。2011/07/17

Miyoshi Hirotaka

13
「原発ゼロで自然エネルギーへ」と叫んでも、節電は面倒でやりたくない、というのが凡人の本音。歴史を振り返っても、巨大技術の確立には時間を要した。軍艦も戦闘機も世界一が作れるまでそれぞれ約35年、約20年の人材の集中と技術の蓄積が必要だった。ロケットは国際市場参入まで50年かかった。物騒な周辺国の手前、原子力の技術を廃棄することはできない。原発に代替するエネルギーを確保して運用するにはそれがどんなものであれ、かなりの覚悟がいる。また、巨大技術はエンジニアだけのものではない、それにふさわしい倫理や哲学が必要。2013/12/14

シフ子

8
チェルノブイリでさえ10日で収束したのに 現在も福島第一原発の収束実現の確証はなく 国際級のチームを組む必要あり。水俣病認定に立ちはだかったのは専門家であり チッソの垂れ流した有機水銀が原因とされないよう妨害したとある。原爆被害者も同じ「多くの日本人は放射能汚染のリアリティを理解できていない」P29。菅首相が浜岡原発一時停止を要請後 メディアがいっせいに菅たたき開始「電力会社の意図が丸見え」P28。スウェーデンは1980年国民投票で脱原発を決定 日本もエネルギー福祉教育医療全てを持続可能な物へ議論すべき。2011/06/02

壱萬弐仟縁

5
福一原発の状況は、安定には程遠く、まったく予断を許さない(6ページ)。被爆治療そのものも医師はあまり勉強していないという(12ページ)。これでは被害者が浮かばれない。浜岡原発のリスクは他より格段に高いという(27ページ)。評者の住む地域も他人事ではない。東南海地震では影響があるからである。評者が恐れるのは、新政権下で国防軍となる自衛隊の下で、失業者から演習に駆り出されることと、福一原発へマンパワー不足を理由に駆り出されることである。両方お断りしたいのだが、今後この2つが悩みの種。恐ろしい国に生きているな。2013/01/06

D21 レム

5
浜岡原発を止めたあたりから、菅たたきが始まったという部分、背筋が寒くなった。ストレステストをすることになってさらにおかしな菅たたきが始まった。菅内閣に問題はあるにせよ、ともかく政府とメディアは原発の再稼働を推進したかったのだろうな。「議論の前提となる知の見取り図」をやっと持とうとし始めた自分。市民はバラエティー番組ばかり見ずに(私です)、自分の国の真実を知ろうとすることが大事。2011/07/09

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