内容説明
玉子焼きで名高い料亭、王子の扇屋で祝言をあげる直前の花嫁が失踪。しばらくして装束(しょうぞく)榎のそばで、狐面をつけて花嫁衣装を着て死んでいる、別の若い女が見つかる。江戸の各地でも次々に狐面の女の死体が──。「稲荷の巫女は嫁には行けぬ 王子の狐が殺しに行くぞ はま」という奇怪な絵馬は何を意味するのか? 栗田と坂巻の名コンビが帰ってきた! 南町奉行・根岸肥前守の勘が冴えわたる「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第11弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
25
今までと違う出版社、同じシリーズなのに紙の感じが違って違和感が(^^;そんなことも読むに含まれてたのね(@_@)今作は、お話しの結末が悲しすぎでした(>_<)2016/07/12
baba
22
お馴染み根岸肥前守が怪異を解明する。途中で小さな事件を織り込みながら大きな事件へと興味を持たせて繋がっていく。松平定信との交流や肥前守の人柄などに触れながらの人情裁きにサクサクと面白く読む。2016/02/28
たち
17
狐の面をつけた稲荷の巫女たちが、次々と殺されていく事件と同時進行で江戸の町に起こる怪異が面白かったです。特に「人が犬を」の真相が笑えました。ただし、最後にわかる巫女殺しの真相は哀れで救いがなかったかな・・・。2016/01/19
Hugo Grove
15
うーん、動機が弱い。最後もちょっと拍子抜け。でも犬の話は面白かった。ご近所には絶対住みたくないけど。2017/11/25
猫ぴょん
13
後味が悪い~と言うか悲し過ぎると言うか。 名奉行をもってしてもどうしようもない事ってあるのね。 「その後」を思うとイチバン良い結末なのかもしれない。 やるせないな~~~~~。2018/08/22