岩波新書<br> 知的財産法入門

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岩波新書
知的財産法入門

  • 著者名:小泉直樹
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 岩波書店(2014/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784004312666

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内容説明

テクノロジーからブランド,デザイン,エンタテイメントまで,私たちの身近にあふれ,生活を豊かにしてくれる知的財産.これを保護し,また,活用するため,関係する法律の仕組みを平易な言葉でわかりやすく解説する.特許法,商標法,意匠法,そして著作権法まで.誰がどのような権利を持ち,権利侵害になるのはどのような場合か.

目次

目  次
   はじめに

 第1章 知的財産法のコンセプト
  1 福澤諭吉と高橋是清――知財法の先覚者
    『西洋事情』と「発明の免許」/ 「福澤屋諭吉」と「蔵版の免許」/高橋是清と専売特許条例/不平等条約改正と知財法の整備
  2 テクノロジー、ブランド、デザイン、エンタテインメントの法
   知的財産とは/テクノロジー/特許をとるべきか、とらざるべきか/植物の新品種/ブランド/デザイン/半導体集積回路の配置/エンタテインメント/契約ルールの重要性
  3 国境を越える知的財産と各国の利害
   国境を越える知的財産/各国の利害
 第2章 保護されるものとされないもの
  1 特許と営業秘密
   特許を取得できる「技術」とは/医療行為と特許/公序良俗に反する発明/営業秘密の管理
  2 ブランドとドメイン名
   使用による保護と登録制度/登録できない商標とは/登録制度の悪用を防ぐ/ドメイン名
  3 意匠、あるいは著作物としてのデザイン
   デザイナーと需要者/応用美術
  4 「個性的な表現」が必要な著作物
   誰がどのように判断するのか/個性ある表現のみが保護される/ありふれた表現とは/アイデア、事実は独占できない/著作権と著作隣接権
 第3章 誰が権利を持っているのか
  1 社員が発明した場合
   発明者・出願人・特許権者/会社は発明者になれない/発明者認定のむずかしさ/職務発明と個人発明/会社と社員の利害調整/日本のルールはどこまで及ぶか
  2 ブランドが侵害された場合
   商標登録がある場合と、ない場合
  3 デザインが無断コピーされた場合
   営業上の利益が害されるのは誰か
  4 著作物が生み出された場合
   著作者と著作権者/著作者は誰か/インタビュー/職務著作者/映画と著作権/著作権の保護期間/戦時加算
 第4章 どのような場合に侵害となるのか
  1 特許の心臓部分はどこか
   所有権と特許権/特許権の侵害とは/心臓部分を「解釈」する/物・生産方法・方法/みなし侵害/特許権侵害に対する法的救済/損害なし?/特許権侵害による損害額/侵害警告と営業毀損行為
  2 紛らわしいブランド
   誤認混同のおそれ/提携関係の混同/パブリシティ
  3 デザインの類似
   同じ美感を生じるか
  4 著作権の範囲はどこまでか
   著作者の人格の保護/ 「意に反する」改変/死者の人格権?/著作権の侵害になる場合/キャラクターと続編/著作権法における公と私/ネット上の送信/著作権と所有権/レンタル市場と著作権/著作権侵害とカラオケ法理/著作権侵害の注意義務と過失
 第5章 知的財産を活用する
  1 テクノロジーの利用
   試験研究のための利用/先発医薬品対ジェネリック医薬品/先願主義と先使用/リサイクル品と特許権/並行輸入と特許権/被告の逆襲/ライセンス/ 「通常実施権」と「専用実施権」/大学と特許/産学連携と課題
  2 ブランド名の使用
   商標のはたらきと、使い方/並行輸入と商標権
  3 著作権のルール
   私的複製/私的録音録画補償金/作品の引用/パロディ・二次創作/やむを得ない改変/所有権と著作者の権利/公益的な理由による制限/ビジネスの円滑化のための制限/日本版フェアユース導入論の背景/著作権は登録できるか/ 「すべての著作権」は全権利ではない/契約の自由/出版業界におけるライセンス/集中管理
 終 章 知的財産法をどう変えていくか
   知財法はどこまで特殊か?/法適用の一般性/法体系重視とその批判/法・技術・裁判官/契約自由の原則/法の保守性と知財法の変革/憲法と知財法/法と経済学
   あとがき
   文献案内
   参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

33
#説明歌 #短歌 著作権特許商標意匠など知的財産法総まとめる 作品を引用しても出版物明示しない著者出版社2017/03/12

ヤギ郎

11
特許法と著作権法についての入門書。法律の基本事項について噛み砕いて説明している。判例の言及もある(巻末に引用判例明記)。特許法や著作権法などの知的財産法が何を守ろうとしているのかがよく分かる。経済分野との関連も指摘している。知財法のあり方を示唆して本書を閉めている。2019/01/30

Haruka Fukuhara

10
とてもわかりやすく知財の世界を紹介してくれていていい本だった。2017/09/29

tieckP(ティークP)

8
岩波新書ながら、ですます調で書かれていて、著者の気負いもあまりない文字通りの「入門」。内容的にも、後半に向けて内容が上がらないため、頭を訓練した感じはしないが、取り上げている題材はどれも学者の関心を超えて一般的であり、説かれていることも常識的なので、このテーマ(知財というと硬いが、著作権・意匠権・商標権・特許権など)に関心を持つ人なら読んでおくと良い本。個人的には、ベンネームを使った著作や著作権譲渡は文化庁に登録できるというのは全く初めて知ったので面白かった。不動産と同様に譲渡を登記して対抗できるのだ。2022/09/03

takizawa

7
特許法(テクノロジー),商標法・不正競争防止法(ブランド),意匠法(デザイン),著作権法(エンタテインメント:映画,音楽,文学)の各分野について解説した一般向けの入門書。これらの権利を誰が主張できるのか,どのようなことをしたら権利侵害になりうるか,といった視点から書かれている。身近な具体例が豊富でイメージしやすい。◎。2010/10/30

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