内容説明
国を追われ、故郷を奪われ、来歴を消され、名前を奪われ、真実を消されて千五百年。じわじわと囲まれていないことにされた海洋華厳王国の逞しき精霊。白髪の作家が千葉の建売で見た…真夏のミル・プラトー千五百年史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
6
この本は、私には、無理です。ごめんなさい。リタイアです(^^;2015/09/16
あ げ こ
3
自らの身を脅かす悪意、多くの理不尽を相手に戦い続ける金毘羅が、苦難の最中に得た強力な後ろ盾。引っ張り出してきた大物の口を借り、あらゆる理不尽のからくりを明らかにすることで、自らの敵の愚かしさをも皮肉りあぶり出す…相変わらず攻撃に容赦がない。次から次へと大物の口から溢れ出る辛辣な言葉は心地好い。しかし今作では相手方の理不尽さを訴える言葉が兎に角強く、それらを皮肉りあざ笑う為のイメージ、言葉も強く、鋭く、過激ではあるのだが、どこか薄く、物足りない。破壊よりも救済よりも、目下の慰めを選んだという印象を受ける。2014/03/16
はなみずき
2
わからなかった・・・・。話のテンポもぽんぽんって感じで乗っていけないし、何より、下地に法律用語、民法からなる語録がとんとんでてきて、余計ついていけなくなった。少なくとも今の気分では理解しがたい世界だった。2009/12/05
Mits
2
リアルとフィクションとメタフィクションがごた混ぜになった不思議な感覚。わかったかというと、わからないし、はじめて読む本として適切だったかに疑問はあるものの…これが笙野頼子ですか。なるほど。2009/11/26
葛井 基
1
逆柱についての小説。不安との戦い方。2016/07/25