内容説明
傷ついたこころはどのようなプロセスを経て回復するのか。第一級のサイコセラピストによる感動のドキュメント。子どものこころを傷つけない大人になるために、そして私たち自身が“こころの中の子ども”の傷を癒し、能力を十分に発揮して幸せに生きていくために、本書が役立ちます。
目次
1 「生きている」という実感がなかった女の子―三代にわたる病理の感染
2 “三〇〇人格”を共有していた姉と弟―解離のこころの能力
3 太陽のように明るく人なつっこい女の子と、闇のなかの孤独な女の子―分断されたふたつの世界
4 子どもの世界に適応できなくなった少年―外側(日常)を見る目と内側(こころ)を見る目
5 大人の争いのなかに巻き込まれた女の子―こころとこころの対話
6 突然怒りが爆発してキレてしまう青年―なぜ衝動が起きるのか
7 生まれる前からお母さんを守っていた女の子―不幸のカプセルのなかで三代続いた一体化
8 身体症状に苦しむ母親を背負っていた男の子―憎しみと怒りの違い
9 ずっと両親に我慢して反抗期のなかった女性―子どもの問題は大人の問題
10 母親の虐待で苦しんできた女性―切り捨てた傷を引き戻す