内容説明
一家惨殺事件、通り魔殺人、身元不明死体……憎悪の連鎖を止めるのは誰か!? 折原マジックが冴える、大人気「――者」シリーズ!
埼玉県蓮田(はすだ)市、黒沼の畔(ほとり)に建つ2つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて4人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取材にと容疑者の尾行を開始する。2つの事件が交錯する驚愕のサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
132
いや、先は気になるばかりだし間違いなく面白いんだけど、結局何を読んだのか残るものが少なく消化不良なのは最後に唐突に真相明かされる故かな…一家四人失踪事件と連続通り魔事件、全く関係性の見いだせない二つを交互に追う展開は、期待高まるばかりなんだけど、いつまで経っても噛み合わず重ならない…プロローグで描かれる幾つかの場面から既に、ちょっと盛り込み過ぎを戸惑いつつ技巧への偏重とも感じてしまった。300頁位からようやく繋がり出すのは待ちきれないし、後付けな人物や事柄も結構多いし…いや、面白いには違いないんだけどね…2019/05/17
gonta19
131
2009/9/13 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/2/13〜2/15 約2年ぶりの折原作品。「〜者」シリーズ。倒叙ものだと解っていてもやられるんだよなぁ。物語の視点が次々変わっていくうちに、どんどんケムに巻かれる感じ。今回もやられました。2021/02/15
ダイ@2019.11.2~一時休止
69
~者その9。広島一家失踪事件がモデル。自称推理作家とライター視点がつながるのがうまいがちょっとモヤモヤ。2013/12/31
加賀恭一郎
51
二人の事件がどう結びつくのかと思いきやドンデン返しの連続。今回もすっかり騙されました。2016/02/05
bibi
40
通り魔事件と一家全員行方不明、何の関係性もないように思われる出来事。時間軸もきっと仕掛けがあるんじゃなの。なんて思いつつ、今回も充分楽しませていただきました😊今まさに朝食を食べようとして、一家全員が忽然と姿をけしていしまう。そんなニュースを何年か前に見た気がする。今回はそんな事件をモデルにしているみたい。2020/08/02