内容説明
「永遠の命」を除く、この世のすべてを手に入れた狂気の王！戦国七雄が割拠する紀元前3世紀。他国へ遣られた人質の子として生まれながら、大商人・呂不韋（りょふい）の深謀遠慮によって、わずか１３歳にして秦王に即位。政敵を倒し、３度の暗殺未遂を乗り越え、権謀術数と軍事力によって全中華を制したファースト・エンペラー。権力をほしいままにした男の４９年の生涯を描き切る！ （講談社文庫）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
32
キングダムを読んでいるので、人物の名前が入りやすかった。質になった頃の屈折が禍々しい。しかし晩年の始皇帝はひどいの一言に尽きる。しかし、ひとつの中国は確かに彼から始まったという説にもうなずける。いつもながら、この人の著書は盛り上がりに欠けますね。はたまた、キングダムは始皇帝どう描いていくかこれから楽しみではあります。2015/05/24
金吾
26
興味のある人物ということもあり当初は面白かったですが、エッと思うラストのように徐々にイメージに合わなくなっていきました。2023/08/01
ユウ タム
7
中国統一してからは独裁者の見事な暴君で、もう不老不死にしか目がない異常者になってしまった。 ファーストエンペラーだけに勿体無く残念な感じ。 始皇帝について、少し学べたのでまずまず。2015/12/31
ナオデラ
7
東洋では長城を築き、ローマでは街道を通した。始皇帝は自身の出生から矛盾を抱えていてその矛盾を万里の長城という形で発露した。統一王朝樹立という偉業を達成したことにより不死にしか目標を見出せなくなってしまったのは悲しくもあり滑稽。2013/10/11
春
7
始皇帝って、中国の偉人で、最初に皇帝になった人っていうぐらいの、呆れる程粗末な予備知識で読み始めました。その残虐性や凄まじい権力など、分かりやすくダイナミックに描かれていて、文章も読みやすくあっと言う間に読了しました。これが紀元前の出来事なのかと思うと、中華の歴史の深さにロマンをかき立てられずにはいられません。2012/06/20
