内容説明
発明王エジソンは、実は「努力」を完全に否定していた。「少年よ、大志を抱け」のクラーク博士は、金儲けに失敗し、身を滅ぼした。誰もが知っている「名言」の、あまり知られていない本当の意味をつまびらかにした一冊。偉人たちを見る目が変わる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
46
自分自身を周囲の人間からウォっと一目置かれる様な人物であると認めさせる為には、殊更、頭の中に多くの引き出しを持ち、多くの薀蓄を語れるだけの広範な情報量と深遠な知識量が必要である事は言うまでもない。誰でもが知っている様な歴史上の偉人の話した名言や迷言の、その実情や真意、裏話などを披露すれば、周囲を感心させ感動させる事が出来よう。 そんな心積もりの人には、読んで損のない本である。本の副題に―大人のやり直し偉人伝―とあるが、もう一度、何をやり直す事が出来るのか。この本を読めば、やり直しがきくのかは不明であるが。2010/12/25
fuura
7
世の中には読んでいて思わず「嘘だろ」と叫びたくなる本がある。まさにこの本がそれ、半分ほど耐えて読んだが後は流し読み。浅いにも程がある。金は返さなくてもいいから、時間を返せと、つい愚痴りたくなる。名言が本人の発した言葉でないことぐらい誰でも知ってる、尾ひれ葉ひれが付き時代に揉まれ、発言者に相応しい造語として作り上げらるのは考えれば当たり前のことだ。知りたいのはそこじゃない。名言の裏にある心打つべきエピソードを期待してるのに。残念極まりない2017/04/08
zen1ro
5
名言を 広めた人こそ 作者かな2015/11/29
二階堂聖
2
名言。その発言は本当に存在するか、前後にどのような言葉があるか、どのような状況で言ったのか・・・という本。副題で、大人のやり直し偉人伝とあるように、名言そのものに含め、その発言をした偉人にも興味を持ってという意図は感じるが、その割に1人1人の偉人の取り上げが方が浅いかも。『リンカーンは「40歳を過ぎたら、人間は自分の顔に責任を持たねばならぬ」と言ったが、医学者の野口英世は、その年齢までに「人間としての土台を作れ」と言った。(P214)』2016/04/29
雨読庵
2
名言集によく掲載される人物が、かならず善良な人ではない。 一癖、二癖のある変人でもある。大層、他人に迷惑をかけているだろう。そいう人でないと、偉業を成し遂げることはできない。そんな人の口から発せられるのが「名言」だと思う。だから面白い。2014/09/16