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内容説明
江戸幕府は、中世以降の中国の冊封体制から離れ「四つの口」(松前、対馬、薩摩、長崎)を中心に独自の国家外交を展開していた。「鎖国」という外交戦略がもたらした江戸の社会の実態を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dahatake
1
一般の方向けの内容とはいえ。「戦略」には触れられてない。古文書などを辿っているだけ。戦術にも触れられてないので、そこは注意したい。 勿論、初耳のことは多くあったが。江戸時代の4つのほぼ幕府公認の海外とのやりとりの中で、朝鮮とのものだけが詳細に説明されている。通路となるムラへの通達は興味深いし。帰化した方もそれなりにいた事も同様で興味深い。2023/11/07
メルセ・ひすい
1
知の総合力が無い2009/08/11
ほしよる@がんばれない
0
「「鎖国」を「日本における国民国家形成過程の国家体制・外交体制」と規定したうえで、グローバリゼーションに対応しつつ、国際関係を安定的に維持し、国内の「平和」「文明化」「国際化」を進め、均質的・同質的な日本型社会・システムを形成した「鎖国」の実態を描く」(P9)一冊。鎖国の形成過程や江戸時代の外交政策については目新しい記述はない。鎖国を肯定的に捉え直した本と言えるが、上記の主張に全て収斂するので読み足りなさを覚えた。2013/07/14